ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

刀剣乱舞まわりのこと 《1》

私にしては息長く遊んでいるゲーム 『刀剣乱舞 -ONLINE-』が サービス開始5周年を迎えました。

記念イベント、新たなメディアミックス展開などがたくさんあります。コロナウイルスの影響で予定変更・延期があるのが残念だけど、楽しんでます(予算と時間を割ける範囲で)。ちなみに私の審神者(さにわ:プレイヤー)暦は先日5月10日で4周年を迎えました。

 

 

そんな中、ゴールデンウィークに楽しい出来事があったので。

DMMで期間限定無料配信した、ミュージカル刀剣乱舞(以下『刀ミュ』)の公演を、同じく擬人化キャラクターを育成するゲーム『艦隊これくしょん』 プレイヤー/ファンの方(自称通称:『提督』)がたまたま観始めたら、その世界観などに触れて大盛り上がりして、刀剣乱舞ファンと同じかそれ以上に深く考察しながら感想をツイートしてくださいました。

私も同じ配信を観てたから、余計に楽しかった! 

togetter.com

後日 『審神者』の勧めで、提督の皆さんは劇場版 『映画刀剣乱舞 -継承- 』も観ることに。こちらも盛り上がりました! 「そうそうそうなのよ~よくわかってらっしゃる~!」とニコニコうなづきながらまとめを読みました。

 

togetter.com

タグがトレンド入りした事で映画の監督さん・俳優さんからも反応があり、売上にも貢献することとなりました。皆がハッピー。

 

ddnavi.com

 

オタクは初めて観た人のポジティブな感想を観ると、自身が褒められたように舞い上がってしまいがちです。そして「実はこういうことなんだよ!」と解説したり 「他にもこんなのがあるよ!」と、いわゆる 『沼』 に引きずり込むために 『布教』をしたくなります。

でもよくある "オタクやらかし案件" で、強く勧めたら退かれた...という経験、あるのでは。 というか私があまり熱い布教をされるのが好きじゃないほうでして...

「沼の住人」側からすれば 「初見の感想大好き、もっともっと欲しい!」 と思いがちだけど、その利己的な想いが大きすぎて 「相手に、自分と同じように感じて欲しい」という同調を求める圧になっちゃうと、そしてそれを感じると、やっぱりうっとうしいと思う。

自分が何かを勧めるときは、「ここが良いと感じた」 の感想を先に述べ、 「でも あくまで『私が』良かっただけなので...」「情報はここに置いたから、いつか観てくれたらいいな」という 急かさず・熱くならず...の気持ちでいます。もし暑苦しかったらごめんなさい。

 

無理強いのない効果的な「布教」が成功するのは 上のケースの場合であれば、艦これ・とうらぶ どちらも 「無機物の持つ来歴・ストーリーに魅力を感じる人が主なファン」という 「ツボが似てる」 こと、

今回の配信のような 「機会」 が用意されること、

その場・その時に居合わせるか、巡りあうかどうかの 「」 ですかね。

 

良いタイミングで相性のいい同士が巡りあいましたね...奇跡に拍手...! という気持ちです。

 

そして各メディアミックス作品にこめられた、技と魅力(脚本のものがたるちから、俳優さん・スタッフのさんの技量、熱意)があったからだ、それはジャンル・性別、等々を越えて伝わるんだ...と思いました。

 


 

ちょっと話し変わって、刀剣乱舞の 「商業的な戦略」について。

 

news.livedoor.com

...散々言い尽くされていることですが... 公式サイドが、ファンの創作について認めていること(「黙認」ではなく オフィシャルサイトにガイドラインが載り、許される範囲と、個人向けの許諾方法などについて言及していること)、最初はビックリしたけど 今は意図がよくわかります。

アニメ・映画・舞台、それぞれの作品で 「刀剣乱舞には、世界観は共有してるけど、プレイヤーの数だけ運営されている別本丸(部隊)があるのだ」というのが、ずっと示されている。

メディアミックス作品ではそれが 「これは『とある』本丸の物語」 という言葉で表されている。公式の許諾を得ているが、メディアごとに創作者が設定を生かし自由に拡げて作り上げた、いわば 「プロクオリティの二次創作」 と受けとめています。それぞれの好きなところ、そうじゃないところを取捨選択して楽しんでいます。

 

この作品の本丸も、あなた(プレイヤー)の本丸もあっていい。いくつもの基本設定を共有した物語が、並行存在することができる。

 「遊ぶ人の数だけ、違う物語を作り出してほしい」 という指針を、権利元がメディアミックス作品やガイドラインを通して かなり積極的に勧めています。「それぞれのイメージを肯定する」あり方がゆくゆくは利益につながると わかってやっているのだなと思います。

 

(ごく一部、残念ながら 『こうあらねばばらない、こういうファンの言動はやめるべき・隠れるべき』という過激な道徳を振りかざす人も やっぱりいるんですけど、それはまた改めて触れます)

 

ニュースで時々取り上げられるように 地域活性・文化財保護の波及効果などもありますし、これからも長く続いて行って欲しいなあ、と思うコンテンツです。

 

nekoana.hatenablog.com

  

nekoana.hatenablog.com