ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

福岡に行ってきました・その1 福岡市博物館と、屋台

3連休を利用し、福岡(博多~ちょっとだけ下関~北九州)へ行ってきました。

主目的は、福岡市博物館の特別展でしたが ほかの場所も初めてで新鮮で楽しかったです。

3日間天気に恵まれて暑かった! あらためて「日本は、とても広い。同じ言葉を話していても土地それぞれの文化がある」と感じる旅でした。

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1日目は 福岡空港からさっそく博物館へ。

 

博物館最寄りの西新駅で 和菓子を販売している「如水庵」さんの 展示に合わせた謹製おみやげセットです 藤巴まみれ!

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『侍』展のほうは撮影禁止ですが すべての展示がすばらしかった!

 

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samurai2019.jp

 

自分が刀や武具に感じていたロマンと云うか 感動のしどころは、おもに『そのモノの持ち主はどんな人物だったか、モノにどんな思いをこめていたか』を想像したり『所有者と共に歩んできた歴史や、戦いの記憶(史実と創作の逸話、両方)』とからめて...のものでした。
「モノの、ものがたり」「文脈」重視派でしょうか。

 

今回の展示を観てから、有名ないわれをまったく知らなくても「モノじたい」と向き合って 美しさや作り手の技巧から「これはここがすごい!」と感動できるような、自分の言葉で言い表せるような感覚も磨きたい...と強く思いました。要するに審美眼がほしい、ていうことです。

 

特にそう感じさせてくれたのが一文字派の刀でした。言うても鋼の、鉄のカタマリだし。それに武器が美しいと思うわけあるか? いや、あるんです...! と熱く語りたくなりました。これは実物を目の前にして 初めて湧いてくる気持ちですね。

 

 もちろんこれからも「モノが語る物語」も大好きで、展示の前で「エモい...」と悶えていくとは、思うんですけどw

 

声優の津田健次郎さんによる、展示の音声ガイドがあります。これは主に刀剣乱舞ファンへのサービスだなあ...と思いながら借りたのですが(私も日本号さんが好きなので)同行した娘に渡したところ、アッ、日本号だ! フムフム、ヘー! と言いながら飽きずに楽しく鑑賞してくれて、声のガイドというのは子どもにありがたいものであったのだな! と気づきました。先日、東京国立博物館で甲冑の学童向け企画を見てきたのも、良い予習になりました。

 

nekoana.hatenablog.com

 私が「刀はしゃがむと、よく見えるところ(刃文)があってな~、アッ(娘は)しゃがむ必要ないか?」と言ったら 同じ刀を見ていた周りのお姉さんが「いいね!」「うらやましいな!」ってリアクションくれたことも、おもしろかったw

甲冑のほうの展示で、背面がよく見えるように壁に鏡が貼ってあるのも気づかなくて 娘が「お母さん、鏡があるから背中が見えるね」と教えてくれて 初めて気づきました。テンションあがると視野が狭くなっていかんですね...。娘と一緒だったことで、楽しかったです。

この鏡の他にも、甲冑の種別が一目でわかる様にケース上に表示したアイコン。刀の刃文がくっきりと浮かび上がる展示の高さや照明の当て方など。

ホスピタリティの領域に達した 福岡市博物館の研究員・スタッフの皆様の工夫と心配りが行き届いた展示に 本当に感謝しております。

さりげなく...特別展のためにお借りしたのではない、福岡市博さんが収蔵しているいわゆる「黒田の名宝」の刀や甲冑はちょっと贔屓してw 多めにライトを当ててるそうです。「我が家のお宝を見てくれ!」というその自信、嫌いじゃない。

とくに展示の後半、へし切長谷部から後は、どどどどど~ッと 黒田長政様や家臣が戦で使った、逸話に彩られた品々が これでもか!! と並んでるのが壮観です!

 

音声ガイドの最後のボーナストラックで、津田さんが日本号役の声で「俺は常設展示室にいるから来てくれよ」と仰っていたので、続いて常設へ。

 

ようやくお会いできました 黒田節に謳われる『呑み取りの槍』こと日本号

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この刀身も柄も見事な細工の槍が 往時は実戦で使われた武器だったというのが にわかには信じがたいのですが、握り締めた指の形に柄の螺鈿がはがれている部分があることや 刀傷が残っていることで、使われていたことがわかります。

間近で見られて、本当に嬉しかったです。


1階エントランスには 今回『侍』展にて展示されている刀で、刀剣乱舞に登場した刀剣男士のパネルがあり、皆さん思い思いに記念撮影をしていました。

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日本号さんデッカイ

他にも、地元人形作家の方による黒田官兵衛の人生の名シーンを 博多人形で表情ゆたかに表した展示があって、これはあの場面だ! というのがわかると、とても楽しかったです。

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官兵衛、信長より「へし切」を賜る

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隠居後の如水(官兵衛)と光 ラブラブ...

 時間の都合で、福岡市博物館の一番の宝とも言える 教科書でお馴染み『漢委奴國王印』を拝見することはできませんでした。常設なので...必ずまた!

 

ミュージアムショップならではの おみやげなどもゲットしました。博多織のがま口と、藤巴紋コースター(刀剣乱舞キャラクターコラボのものも買いました)

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日が暮れて 中州川端の屋台へ繰り出しました!

 

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正直なところ、台風被害からの強行軍で家族みなだいぶお疲れのグロッキーで、ホテルで「だるい、もう動けないかも」状態だったのですが、屋台街の雰囲気に元気をもらい、復活しました。

中洲ではJAZZフェス(と言っても、音楽ジャンルは雑多だったような)が開催されていました。知らなくて地下鉄で帰ろうとしたらメイン会場の通りの中につっこんでしまって 大変な人混みに巻き込まれて…でも活気を感じられた。行ってよかった!

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ラーメン!

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チャリで来たらしき、常連のオバちゃんに勧められてたのんだ鶏皮ギョウザ

おいしかったし、色々な屋台を食べ比べてみたい~と思いました!

2日目は、門司港~下関です。 (つづく)