ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

鎌倉殿の13人 感想未満の個人的すぎる感情。

この記事で年末のごあいさつに代えさせていただきます。

2022年 1年間、絵や記事をご覧いただきありがとうございました!

サプライズ家康くん

最終回を迎えて、何か書(描)きたいと思いつつ、事前に描いてた絵以外には何も手につきません。
ロスとはまた違う。消えない「傷」を残した作品でした。

主に大河ドラマでは前代未聞とも言えるダークな生き様で、色んな解釈のできる死を迎えることになった、北条義時について。
「彼の人生って何だったんだろう…」と、あの政子と2人きりの一連のシーンを思い返すと涙が出てしまう。だって、ねぇ! これはまだしばらく噛み続けます。

あと、『家族』の話、でしたよね。
それも「家族の絆っていいな」だけじゃない話をしてた。ずーっと。


近すぎて傷つけ合うこと、「言わなくても察してくれるでしょう」と甘ったれ、もたれ合う依存の危うさ。

「あなたのため」は、思いをかたむける側のエゴではないか? ということ。

憎みながら強くすがって愛する矛盾した心、とか。

政子が承久の乱に臨んで行った演説は、義時の命を救うため、弟への愛情のこもったものでありながら、一方では今まで義時が身を削り、非情に徹して行ってきた政治を「情」によってあっさりと覆してしまった。彼が上皇方に首を差し出して終えようとした人生の幕引きを、キレイに終わらせるのを阻んだ面もあり。それがあの義時の最期につながる、感動するけど残酷な名場面だった。

…そういう、も~う、ぐちゃぐちゃドロドロでかつありふれた、今ここにもありそうな「身内」の感情を、容赦なくゴリゴリ描いてたと感じたのです。遥か昔の武士の社会が舞台なのに…!


私自身の家族との関係、特に親でもある私の、子どもとの接し方も、義時の親として歪んだような、重すぎるような、あの関係を通して考えさせられました。
いま、夫婦の仲が良いとは言えないので、それも…。

うーん、でもその苦しさも傷つきも、おもしろくて夢中で観ていたからこそ、もらった課題? のようなものだなと受け止めています…というか受け止められるように、いま耐えている…ウウウ

これからの私を考えるための傷と言うか。鎌倉殿もまた「今このとき出会うべくして出会った」「呼び合って巡り合った」作品だと思いました。
この類の「傷つき」には1人でジックリ向き合ったほうがいいな...って。
「傷ついた作品=良くなかった作品」にして、その原因探し(特に、作った人の問題に)しないほうが、自分の変化のキッカケにできるんじゃないかと最近思います。
この作品への引っかかりって、己の内にあった問題が顕在化させられたんだなと思いました。
心に残る物語は消えない傷も残す。今までの秩序とか安定を、致命的ではないけどちょっと破壊する。だから、忘れられない。

鎌倉殿の13人、自分にとってはそういう意味で、ひどく身近な物語だったと感じました。

楽しくはない感想ばかりでごめんなさい。
なんだか、北条義時の喪中」という気持ちです。

物語外のイベント…出演者の皆さんが登壇したトークや、ゆかりの地で企画されたもの、大河ドラマ館の展示、それはもう、めちゃくちゃ楽しくてためになって、本当に1年間、楽しませていただきました。
物語は凄惨だったり救いがない場面もあったけど、作ってたのは役に打ち込めて全員が最大パフォーマンスを出せるように配慮された現場だったんだなあ、みんな仲良しだったんだなって、ニコニコしちゃいました。
座長の小栗さん、本当に、お疲れ様でした~!(出演中の某ビールのCMのように)
小栗旬という人に対する自分のイメージがクル~ッとw 良い方向に変わった話とか、また改めて書きたいです…)

 

nekoana.hatenablog.com

 

nekoana.hatenablog.com

 

nekoana.hatenablog.com

 

nekoana.hatenablog.com