ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

映画『名探偵ピカチュウ』を観ました。

子どもたちのリクエストにより、公開初日に『名探偵ピカチュウ』を鑑賞しました。

meitantei-pikachu.jp

それほど関心を持ってなくて、とにかく子どもが観たい...という熱意に推されて行った作品なのですが、観てみたらとても面白かったです!!

以下、少しネタバレあります↓

 ちなみに私は、世代的に ほんの初期世代のポケモンのみプレイしたことがあるくらいで、あとは本当に子どもに付き合って、最近のアニメや劇場版を観るくらいでした。もちろんゲーム版の同タイトル作品をやったこともありませんでした。

ところが、まさにそういった「子どもの頃はポケモンを楽しみ、知識もそこそこあるけれど、すっかり更新が止まってる世代・ポケモンにたいするスタンスの人間」が、この映画の主人公・ティムだったのです。(ポケモンとの共生が当たり前の世界では、ティムのように、ポケモンから距離を取ってる人間 -それには彼の子ども時代に関わる事情があるのですが- のほうが変わり者扱いされています)完全に狙ってそういう設定にしてるんだな~と思っちゃいました。

だから主人公の話す範囲では「世界についていけない」ということはありませんでした。

登場するポケモンキャラクターの中心になる層も 最新作ではなく、ふた世代くらい前のゲームのキャラがメインなので まったく知らないキャラしかいないということもありません。主役のピカチュウもだし、アニメ劇場版第1作を髣髴とさせる登場をするミュウツーコイキングリザードンなんかも懐かしかったですね…

ゲームにもたびたび登場する ポケモン世界の「街」ありますよね。あのニューヨークとロンドンと東京を混ぜたような 多国籍? 無国籍? なハイテク都市、その近くに(なぜか)存在する手つかずの大自然と野生の世界...

という取り合わせが「あーポケモンだ、これはまごうことなきポケモンの世界!」って いちばん感じたポイントだったんだけど 私だけですか…伝わって…

予告の印象ではもっとバトルの要素があるかと思っていたのですが、もちろん戦うシーンがあれば 某アベンジャーズ張りに気合が入ってるんですけど、メインは人とポケモンの心の交流、あと鑑賞者を終盤まで騙し続けた、予想外に本格的な(と言ったら失礼なんですが)ミステリー要素でした。あぁ~全然気づかなかった...。

たぶん、いやきっと すごくポケモン愛にあふれた人が観たらたくさんの小ネタ、分かる人にだけ分かる仕込み要素をたくさんひろえると思います... クレジットの書体とか...エンディングのカードバトル感とか... この映画の製作スタッフがだいぶ濃いポケモンオタクだぞ!? というのは、ビシバシ伝わってきたので!

あと怪獣映画が好きな方も絶対楽しいと思います...!

それにつけても、ハリウッドで映画化されることの贅沢さとはやはり潤沢に使える予算と時間と技術なんだな...と。ちょっとうらやましく思ってしまいましたね...何がって言うとまあ、映画刀剣乱舞のことなんですけど...

ハリウッドのそれをもってしても 人気原作コンテンツを使った映画が 駄作になってしまう時というのはあって、たぶんそれはスポンサーと作り手と見る側と、どこかの間でミスマッチが大きかったからなんだろうと思いますが

もし映画刀剣乱舞の ファンを大切にする心にあふれたキャストと、世界を汲み取る熱意あるスタッフに このポケモン映画と同じだけのものをつぎ込むことができたら どんな映画を撮ってくれるんだろう...観たい...そこまではできなくても、もっとお金が使える状態で次回作を撮って欲しい...もっともっとエンドロールを長くして欲しい だから円盤買います(結論)と、思いました。

そんな結びですいませんが...とにかく楽しい映画でしたよ! 動いてしまえばそんなに違和感はないよ実写ポケモン! ライアン・レイノルズ渡辺謙もオイシイぞ!