ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

入院中「しあわせだな」と思った。

退院後 休んでいましたが、仕事に復帰しました。

あらためて、入院と手術に際して温かい言葉をかけて下さった&見守って下さった皆さま、ありがとうございました とても励まされました!

同じ病で手術を考えている方の参考になりそうなことは書けないけど、思ったことを記しておきます。

手術の前日に入院して最終的な検査や説明、体調の確認、下の毛を剃ったり浣腸したりして、夜9時から絶食になりました。

腹腔鏡手術ということで、へそ+下腹3ヶ所に穴を空けてカメラや器具を差し込み、子宮を切って小さくして膣から取り出し→子宮に繋がっていた卵管と膣を縫って閉じる→お腹や股の傷を縫合する。という手術です。というのを読んで、自分の身ながら 「パーツをひとつ取りはずして、繋がっていたアッチとコッチをふさいで、元通りに動くようにする…って機械みたいだなあ。人体って『モノ』だなあ」 と、ちょっと「魍魎の匣」を思い出して。変な感想。

翌朝 着替えてから看護師さんに呼ばれ、歩いて手術室に向かい、手術台に乗るときまでとても緊張していたのは覚えてるんですけど 点滴で麻酔を入れてからすぐ意識がなくて ぼんやり目覚めたらもう終わってて、いろいろ管につながれていました。(家族には電話で手術終了の連絡が行く事になっています)

ベッドごと病室に戻り、翌日の朝まではまったく動けません。傷痕よりも腰痛がしんどかった。のどにも管が入っていたのでカラカラで声が出せず、発熱もしたので熟睡は出来なくて、半覚醒でもうろうとしていた…と思います。

午後になって点滴以外の管をはずして、動ける! という解放感がすごかったです。自力で用が足せるようにトイレまで歩く練習に付き添ってもらいました。入院中体力が落ちるのが怖いな…と思っていたのでこまめにトイレに行って歩くように心がけました。ヨロヨロと小鹿のように歩いてた。

熱が下がり、おかゆ食から始めてちょっとずつ食欲が戻り…3日目のお昼に天ぷら蕎麦(温)が出たときは「わあー病院食で蕎麦が食べられるんだ!」 って、蕎麦好きだからそれだけでウキウキした。ごはんを食べて歩くと、しっかり力が入って歩けるようになって、回復してるって感じられるのが楽しかった。何も命令しなくても体が治ろう治ろうとしているのすごいなと思った。人体のパーツのはたらきは機械に似ているけど、自分で治していく力は、「いのち」 だなあと。

療養タイムに入った頃、 「ああ、自分は大切にされている。元気になってほしいとたくさんの人の願われていてしあわせだなあ」 とジンワリ思った。

病院ではたらく皆さんにとっては 「仕事だからやっている」 ことなのだろうけど。

家にいて色んなことをしているとき、体のことってどんどん優先度が下がって後回しになる。でも病棟は治るために特化した場所だから、ここではたくさんの人のサポートがある。集中して自分をいたわることができる。困ってることはないか声をかけてくれて心強かった。「元気になってね」 と願われてるのが、ダイレクトに感じられて、うれしくてうれしくて…! 入院生活を明るい気持ちで乗り越えられた。

そこ嬉しがりポイントなの? 手術後の対応として当たり前じゃない?って思うかもしれないけど。「私は大切にされるに値する人間なんだア…」と。自尊心を活性化させてもらえた。体だけでなく心も癒されました。10月も病理検査の結果を聞きにいったり、経過を見るために通院しますが(それまでは無理のない生活をしてください、と指導がありました)主治医の先生や看護師さんに  「お陰さまでよくなりました」 と言ってきます!

家族も、私が退院するのを待っててくれて、迎えに来てくれておめでとうと言ってくれました。もう皆、12歳がいちばん若いけど私より大きい人しかいなくて、私なんていようがいなかろうが困らない人しかいないのに、そう言ってもらえるなんて、と、これも嬉しい驚きでした。職場からもお見舞いをいただいた…

これで生理や貧血の症状から解放されたと思うと ひとつ憂ウツなことが取り去られて本当によかった。あとやっぱり少し景色の見え方が変わったような気がします。いろいろと。

ひとつだけ困っているのは 眠れないこと。傷痕はもう痛みはまったくないけど、どうしてだろう…。

相変わらず、睡眠導入剤のお世話になっていて、それでも寝つきは悪く、起きている時疲れやすくてぼーっとしてしまいます。居眠りや寝落ちもできず、ウトウトしたとき引っぱりあげられるような感じがして意識が戻ってしまいます。ずっと神経が昂ぶっている。布団でソワソワもぞもぞしてしまう。どうせ眠れないので起きて、本読んだり、書いたり描いたりしてるけど、だから余計眠れなくなるのかな…ちょっとその辺は別の診療科で相談してみたいと思います…

これまでの記録にお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

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