ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

最近読んだ漫画の感想。

最近SNSのTLでオススメされた漫画を読んでます。
「漫画って描き手が縛りをかけなければ、とても自由な表現方法なんだなあ」って感じる、今さらだけど。ことさら過激とか、タブーに挑戦のような感じではなく、ホントに「そんな世界があることに気づかなかった!」という、見落としがちな所の扉を開いてくれるような、作品との出会いがありました。特に今は、連載誌を離れて、最初からWebで単体で触れることが多いので、少年、少女、青年、レディース…といった、どの層向けというのも知らないまま触れる、ということが増えましたし、実際そういった枠にあてはまらない気持ちで描かれた作品を、今の自分は好んで読んでるような気がします。

というわけで2作品の感想です。

 

BSでドラマが始まった 『最果てから、徒歩5分』 の原作です。作者は先に読んでた、『僕はメイクしてみることにした』 の糸井のぞ先生。

nekoana.hatenablog.com

最初に出てきた感想は、正直、「え、ココで終わらせちゃうんですか(う、打ち切り?)! もっと読みたい、まだあるでしょ、ひろえてないエピソードが!」でしたw

物語の舞台は、自殺の名所になってしまった崖から徒歩5分に建つオーベルジュ。「さまざまな『死にたい』を抱えた人たちとの、出会いと対話」というところが、NHKのドラマ 『ももさんと7人のパパゲーノ』 とテーマが近いので、思い出しながら…。苦しい描写もあるけど、糸井先生の優しい絵である程度中和してもらえてる。ドラマのほうのロケーションも美しい海辺の建物や景色がステキです。
息吹さんの、主人公・すももへの 「世界中で傷ついてるのは自分だけみたいなツラしてる」 は、私に向けての言葉だ…って感じました。グッサリ刺さった。あと、この作品の裏テーマは「ひとは皆さまざまな顔がある。見えているのは、その人の一面に過ぎない」ってことかな? と感じました。

 

大丈夫倶楽部 1

大丈夫倶楽部 1

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気になってた『大丈夫倶楽部』1巻を読みました。これもなんだかとても、リアルとファンタジーの溶け合う世界でしたね…。もう自分は…主人公への共感性羞恥で、うわぁああ(頭を抱えてゴロゴロ転げまわる)!! ってなってます。
「歳の割に子どもっぽい」コンプレックス(常に、どんなに歳をとっても、その時点の歳に相応しくないと感じてる…)とか~、シッカリ者の弟がいたりとか~、管理したがる母親とか~!
そして 「『大丈夫』とは何か?」 という哲学問答が脳内で始まってしまう。人それぞれと言えばそうなんだけど、ことさら「大丈夫であること」にこだわらなくてはならない人と、そうでない・気にしない人を分けてるのは、何なんでしょうね? 深い…。

 

なかなか色んなものに沼…と言えるほどハマれないし、すべてに対して深い理解はできてないし感想も出力できないけど、教えていただいた作品は日々の自分の考え方ものの見方に確かに新しい風を入れてくださってる、と感じます! ありがとうございます~。

 

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