落語なので、そりゃホントは耳で聴いたほうがおもしろいんですが。
活字でもじゅうぶん笑えます。電車の中で読むのはやめたほうがいい(笑)。
それに最近は放送コードにひっかかっちゃって、本来の言葉使いじゃ演じられないからTVではやらないという噺もあって、本にまとめる価値や必要性もあるのだろうと思います。
『そこつ長屋』とか好き。あのオチなんて、一種哲学問答のような、
日常で言ったら絶対笑えないセリフだよね。
でもそれすらお笑いにしちゃう、引き込む言葉のチカラがすごい。
オチなんかわかりきってるのに、何度聴いてもいい・・・。
なんだろ、この魔力は?
こういう古典の噺というのは、妖怪みたいなもんかもしれません。
今TVに出てる若いお笑いの人は、普通ネタと人間がワンセットだけど、
古典落語は演者も作者もとっくに死んじゃってるのに、ネタだけが生き続けてるんですからね!