ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

10年前もここにいた

甥っ子(5歳)のパワーに圧倒されて帰ってきました。しばらく昼寝していました。

ふと、ダンナと話していて思い出したのですが。

大地の子』というNHKのドラマがありました。

中国残留孤児(演:上川隆也)とその実父(仲代達矢)が、

中合同の鉄鋼プラント建設事業を通して、偶然再開する・・・という話。

あのドラマの、国内ロケをうちらの地元でも撮ったんですね。

その頃ワタシは高校生、ダンナは社会人2年目くらいかな。

うちの学校から男子学生がエキストラで呼ばれました。

日給5000円。おいしいなあ・・・。でも男子だけだったのよ。

ダンナの方は、まさに職場構内がロケ現場で。

「今、カメラ来てるから他の道回って!」と言われて

大変仕事の邪魔だったそうです(笑)。

ああそうかあ、面識なんかなかったけれど、

そんな前から同じ街にいたんだね。

もしかしたら駅前ですれちがってたかもしれないね。なんて。

でも、もし万が一、当時のワタシと彼が知り合うことがあっても

決して仲良くなることはなかったと思う。

高校生の頃のワタシなんて、少しでも人と変わったことをすることが『個性』だと

勘違いしていて、

だから恋愛も「型にはまった感情だ」と断じて嫌っていたし、ましてや結婚もしない!と断言していたし、

とにかく男の人に頼らず生きていくことが「自立」することで、それが出来る人が「強い」と思っていたから。

一見、ちっとも頼もしくない彼の良さに気づくこともなかったと思う。

いろいろと、殻が固かったから。

その殻を解きほぐすには、やっぱり一度広い世間を見て、いろいろもまれて、帰ってきて・・・という経験が絶対必要で、

この年月が、無駄なことなどひとつもなく、彼との出会いを準備してくれたんだと思います。

うーん、だから、何を言いたいのかと言うと、

今、相手がいない人も、今の毎日、一日一日が、いつか何かのための

準備期間なんだよ。ということです・・・。うん。