ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

世界の終末のイメージは灼熱の太陽の下

タイトルと青い鳥は関係ないよw

お気に入りの壁の建物がとうとう解体され始めた。さびしい。この見事なタイルの色合い。昭和には公共施設や家の玄関にあった、タイルの壁。

昨日は仕事で農村エリアのほうへ行き、自転車でいつもと違う通勤路を通ったのだけど 田んぼには稲穂が出始め、梨畑もたくさん梨が実ってました。

いっぽうで年々耕作されない土地も増えて。そういうところはあっという間に薮に覆われて荒れ地に変わっていく。家が建つでもなく、繁るに任せてある元田畑がいっぱい。空き家やビニールハウスも使われなくなったとたんに草に浸蝕されていく。

人の気配がなく、植物だけが元気に茂る道をチャリンコで走ってると

「この土地の世界の終わりの景色って、こういう感じなのかな~」 って思う。なぜか必ず、真夏の太陽とセットでイメージする。

 

数字としては人は夏より冬のほうが死にやすいらしいんだけど (少しずつ、冬季と夏季の差は縮まってきているらしい)身内がみんな夏に具合が悪くなってるのと、日本の夏はお盆と怪談があり、原爆があり敗戦があって やっぱり暑さの中に 「滅びと終わり」 の匂いが立ち込めてる感じがする。夏っていう季節は何回でも巡ってくるけど、そのうち人間のいない、越えられなかった夏がくるのかなって景色を見ていて想像したくなる。

夏でも、夜や水辺より真昼の目がくらむ光の中のほうが、より死に近いなと、自分は思う。

今の気候だと人が生きられない地獄...が、ほんと肌感覚としてあるものね。

誰もいない世界に、草むらだけが残ってる。人の営為を緑が飲み込んで覆い尽くしていく。

今この村のアチコチにある夏らしい景色に、なんか「滅び」のイメージがすごくあります。

 

私の中の「世界の終末」っぽい景色、焼けつく真夏の日差し 降りそそぐセミの声 遠くに高架の鉄塔 放棄された荒れ田 廃墟と化したビニールハウス