毎週聞いてるけど、久しぶりに子ども科学電話相談の話題です。
心と体の疑問を担当されている、大日向先生の回答が面白かったので。
リスナーの方による要点がわかりやすい書き起こし↓
「どうして昔の事は忘れられないの。転校した時に、前の学校のことを思い出して新しい学校に馴染めなかった」
— ヤギの人(マスク) (@yusai00) 2021年9月19日
「前の学校が忘れられないから馴染めなかったのではなくて逆なの。不安で馴染めないから、自分を守ろうと前の学校の事を美化して思い出したの。記憶は今が決めるのね」
#子ども科学電話相談
「過去をどう思い出すかは、自分自身の今を見つめるバロメータなの。それと同時に周囲の人とどう関わっていくかにも関係する、すごく人間的なことなの。前の学校の記憶は大事にしましょ。でも今の学校に馴染んでくると、前の記憶にこだわらなくてもすむようになると思います」
— ヤギの人(マスク) (@yusai00) 2021年9月19日
#子ども科学電話相談
この質問と先生の回答、放送聴いててグッときた。 「人の過去(というか、過去の記憶とそこに纏わる感情)は、今が決めている」というのがね…まさに、まさに! と思いました。身に覚えがある、と言う意味で。
このお友達のように 「今がつらい、寂しい。それに引き換え、昔はよかった」 と美化して思い出す事もあれば
「自分が今こんなふうに思うようにならないのは、あの時こんな傷を負ったからだ」という今を補強する意味づけ、因果のある「物語」にすることもある。
どちらも 「今の状態を整合性の取れるように自分に説明したい。正当化したい」と、言い方悪いけど「都合のいいように」行ってる事。過去の出来事 『そのもの』ではないんだよな…ってハッとしました。
まず、今がシアワセな時って昔のことなんて思い出さない、過去について語る必要がないんだよねぇ...!
大日向先生はギュッとコンパクトに 『記憶は、今が決めるの』 と表現しておられた。
時間の流れは過去から未来へ流れていて、過去起きてしまったことは、絶対不変のように感じられるけど、そうではないのかもしれません...。
現在の自分を、どう内観しているかで、過去の意味は全然変わってしまう。
今から、過去は変えられる。
どちらかというと自分は 「過去つらいことがあったから、今もつらいんだ...」 という、都合のいい悲劇的な意味づけをしてしまいがちな性質なので。
「今の私の考え方、捉え方を変えたら、過去の意味も書き換えられるかもしれない?」という、大変ポジティブな、希望と言うか励ましをもらった、そんな回答でした♪