平成になってから書かれた小説だったのか。ずっと昔からどこの図書館にもあったような、永遠のスタンダードのような気がしていました。(読んでなかったけど)
「もっと早く(主人公と同じ年ごろに)読みたかった」という思いと、「今この(主人公と同じ年の子どもがいる)私が読んでよかった、読むべき物語だった」という二つの思いが交錯しました。
「今読んでよかった」 と思ったことの主な理由は、まいにはまだく想像できなかった、取り巻くひとびとの、それぞれの物語に思いを馳せることができたから。
まいにとっては汚らわしい隣人の男・ゲンジの抱える背景や (まいにとってはあんなに立派で大好きな)おばあちゃんとの葛藤を抱えて家を離れ 違う生き方を選んだ若きママの半生など。
たぶんそれらは これからまいが成長していった時、気づいたり対決したりする またべつの物語になるんだ と思ったりしました。
どちらにしても生きているうちに出会えてよかった本。
「魔女になる」修行は 「ひとがひとになる」修行。