自分が住んでいる地域の戦国史を知りたいと思ったので、図書館で探してきました。
三浦半島と房総半島、浦賀水道を挟んだ激戦地でした。里見氏が攻め込み鎌倉を焼いたこともあるし、北条氏が上総の国人を味方に引き入れて領土を持ったときもある。
相手の本拠を 「向地(むかいち)」 と呼んでるのに非常に親近感がわきました。アクアラインが通った今でも、川崎~逗子あたりの見える範囲の湾岸のことは 「海の向こう」って呼んでるので。
半島どうしの戦、「海賊」の出番です。この「海賊」の定義、含まれる属性階層は、じつはとても幅広いんだ、というのが解説されています。
バイキングにしろ本邦の「海賊」にしろ 略奪や冒険に明け暮れる荒くれ集団というのはフィクションの姿で、通商・運搬を生業にしてる人々だったわけだし、そういう「ブラック」な行為に及ぶ時は、バックに雇い主(国主レベルの)がいることが多い。似てる。
北条氏から出た触れの 「海が凪いでる日は沿岸の小家をとりあえず焼いとこう!」
…いやいやいや、房総の漁民たまったもんじゃないよ!! なサツバツ戦国江戸湾。
そして北条滅びたら、サッサと本国に帰る雇われ紀伊水軍、好きだなあ。やっぱり気質は損得勘定に長けた商売人です。領民は両勢力に年貢を貢いでいたりするし、皆したたか。
オールカラー、資料豊富でわかりやすいです。近所の史跡に行ってみよう。
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