ずっと観たかった『犬王』、配信もあるけどやはりスクリーンで観たかったので!
サイエンスSARU10周年アニバーサリー上映ということで(おめでとうございます!)
以前、再放送で『映像研には手を出すな!』を観て、「エッ…なんだこれ、久々にとんでもないアニメを観たぞ!?」 という気持ちがあって。湯浅監督の名を覚えまして。キレイすぎない画面と、ヌルヌル動くけど、どっかフックがかかる滑らかすぎない動き、惹かれますよね〜ホントに…そんで音楽が大友良英さん、脚本が野木亜紀子さんでしょ。うー早く観ておけば良かった...。
平家物語・鎌倉殿・犬王 の3つの中で リアルタイムで観られたのが 鎌倉殿だけだったんだけど ようやくみんな観て、1本の歴史のラインのようなものが繋がったような気がするわ〜。(これがすべて2022年に公開・放送された作品、て思うとすごいな...)
「俺は・私はここにいる。忘れるな」という 亡き者たちの声を拾い集め 物語として編み、芸として舞う。
それは古来どんな地域の人間もがやってきたいとなみだったなと、改めて思いました。
平家の霊が、もはやひとのかたちはしていないんですけど、決しておそろしいばかりのものたちではない、というのが描かれていて。かつて、彼等も生きていて、血の通った人間であったことを、同スタジオ制作の平家物語のほうで観たあとだったし。「我々の声を聞いて。忘れないで」 と、訴えているものたちだったなあと。それが 「ここにいる」 という2人の主人公の叫びと呼応して、かっこいい舞台になっていく。
この『犬王』では、己の利益のために霊を利用しようとする人間は祟られますが、その声に真摯に耳を澄ませ、鎮魂のために表現する人間は祝福され、死者も生者も互いに救われるのかなあと思いました。それが犬王の身体の変化で表されていたと思う。
あと犬王〜からのドラマ 『パリピ孔明』 8話、ていうの、わかる〜😂😂いいバディだった!! 友有と犬王は、あの後小林オーナーとマリア(森山未來&アヴちゃん)に転生したんでしょ〜となるわ。パリピ孔明もある意味同じ系譜の物語、音楽に賭け、救われる人たちのファンタジーでありますし...。
時代設定も大好きですし、芸能のちから、を感じる作品でした!