突然だけど。
うちのダンナさんは客観的に見て、結構ヨイ外見に生まれました。
家系の素質です。きょうだいも日本人離れなクッキリした目鼻立ちとスマートな体つき。
お義父さんに至ってはどーいう遺伝子の悪戯か、素で瞳がブルー!という徹底ぶり。
顔パーツも体も小さくまとまったワタシから見るとまるで違う種の生物のよーな気がします。
お姉さんなんて、結婚式で初めて会ったときどこの女優かと思ったくらい(…は大げさかも)。
ホントに美人さんでした。少なくとも3人の男の子の母親には見えません。
ダンナさんは、家族一緒に暮らしていた頃はお姉さん大好きッ子で
いつも「姉ちゃんはきれいだなあ~」と思っていたそうで、
同級生が「あの子かわいいよね」と誰かを挙げても「でも姉貴ほどじゃないね」と感じてしまい
身近な女の子にあまり興味が湧かなかったそうです;
「さすがにヤバイかもって自覚はちゃんとあったよ!」とセルフフォローしてます(笑)。
ダンナさん自身はもてなかったのかというと
本人曰くあまり花のない青春を過ごしたらしいです。
工業系の進路なのもあったんでしょうが。
その容姿を生かせるように立ち回れなかったというか、不器用だったというか。
悪く言えば徹底的に自分に自信がなかった。よく言えば「オレってもてる?」と勘違いしなかった。
象徴的な出来事を話してくれたことがあって、
高校のとき、告白された子に「オレのどこが好きなの?」と訊いたら
「○×(俳優)に似てるからv」と言われ、ものすごくガッカリ、やり切れない気持ちになったそうです。
「オレの評価されてるのは○×に似てるところだけなのか・・・?
似た人ならいいのか。オレをオレとしてみてくれてるわけじゃないんだ」と。
その場で断った上で相当落ち込んだそうです。
つうかその子、失礼と言うか馬鹿正直というか・・・ゲフン。
男前は男前なりに傷ついて、大変なんですね。
ワタシは永遠に共感できないけどな(笑)!
そんなわけで、きっとダンナさんは、
「鏡の中にいる男前」と「これがオレだと思っているモノ」が
イコールで結べない人なんだな、と思いました。
容姿がいいという偶然の産物を、後天的に身に付けたスキルと同じように、
ウリにして磨きをかけ、世渡りしていくタイプの人がいます。
そういう人がモテル人なんだろうな。
モデルやアイドルという職業の人って、自分の生活範囲をはみ出すくらい露出して、
それで飯がえるレベルまで、自分をうま~く勘違いさせてる人たちだなーと思います。
そこまで、オレ・ワタシってステキ!という自意識と、本当にステキでい続ける努力を
長期持続できる人は一握りで、だからこそ目立つんです。
今日もどーでもいい服&ボサ髪で飯を食べている男前が後ろにいます。
彼は一生磨かれない原石のままです。
まあ、天然には天然の素晴らしさがあっていいさ。