ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』観ました。

劇場で見逃してしまっていたインド映画 『バジュランギおじさんと、小さな迷子』 を観ました!

(※実際の鑑賞日は 2月29日です)

 

バカがつくほど正直で善良な青年パワン(バジュランギ)は、母親とはぐれてしまった、しゃべることが出来ない少女と出会う。

ところが少女は長年対立・分断状態の隣国パキスタンの出身だとわかる。パワンは少女を親元へ送り届けようと決意するがビザも旅券も手に入らない(つまりパキスタンには密入国するしか手段がない。つかまれば犯罪者・スパイ扱いは確実)。緊張状態の国境を越え、冒険の旅が始まる!

...というとてもシンプルといえばシンプルな、おじさん&少女のロードムービーです。

でもとても良かった...評判どおりだった...。娘(女の子と同世代ですね)と一緒に鑑賞したのですが 長い作品にも関わらず、最後までドキドキしながら目を輝かせて観ていました。

 

www.youtube.com

↑本編を観終えた後だと、滂沱の涙必至の、カットされたEDダンス。

 

初めて いわゆるボリウッド系、と呼ばれるインド映画を観ました。

作品によっては、ハリウッド映画以上に 超人的にかっこよくてつよーい主人公が歌って踊って大暴れする、「だが、それがいい!」「それでこそインド!」という、ファンの方の声が大きいジャンルだったので 「はたして自分には合うだろうか...??」と思っていたのですが この作品については 「現実のインドに根深くある問題をあつかっている」というお話を聞いて、それがフックになって観ようと思いました。

 

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怒りが最もエネルギーを消費する感情だから

ご存知のように全国の公立小中学校・高校の休校が決まり 今日から子どもたちが在宅しており 私も家にいることが増えそうです。

学童保育は実施されるのですが、娘の通う先に電話で問い合わせたところ やんわりとあまり連れてこないで…な感じでした。はっきり言って教室よりも人間が長時間密集する環境なので、ふだんから感染症予防には大変気を使っていただいているのですが これ以上のリスクを負いたくないんだろうなぁ、というのは分かります。

 

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『蝮の孫』読みました。

斎藤道三の孫・龍興が主人公の『蝮(まむし)の孫』を読みました。

 

蝮の孫

蝮の孫

 

 龍興が美濃国主の時には 明智光秀はもう国を離れてるので『麒麟がくる』には龍興出てこないんじゃないかな~と思いますが(ネタバレ)とても魅力的な登場人物ばかりで 読み応えがありました!

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『子ども科学電話相談』回答者の先生の著書を読んでみる。《4》

4回目は 恐竜大好きキッズとのスパーリング回答でお馴染みの『ファルコンズ・アイ』恐竜研究者・小林快次先生の『恐竜まみれ 発掘現場は今日も命がけ』です!

 

恐竜まみれ :発掘現場は今日も命がけ

恐竜まみれ :発掘現場は今日も命がけ

  • 作者:小林 快次
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/06/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

いやはやなんてハードボイルドな文章なのか...!そしてサスペンスにみちあふれた現場なのか...!

「私は探検家ではないはず」と言うものの 貴重な恐竜化石が眠っている土地は 昼は灼熱・夜は極寒のゴビ砂漠、ヘリコプターしかアクセス手段のない極地近いアラスカの未開地(ハイイログマが住んでいる)など、生命の危険と隣り合わせの場所ばかり。そこに挑む小林先生、国際色豊かな研究チームとスタッフ。毎回が「ミッション・インポッシブル」状態です。

厳しい自然条件や金目当ての盗掘(後述します)と闘いながら 経験に裏打ちされた観察眼を使い、わずかな手掛かり・痕跡も見逃さない。見つけた化石の状態を注意深く保存し、恐竜の生活環境を推理するのは まるで殺人現場を検証する鑑識のよう。

知恵と体力をふり絞って 恐竜のみならずその生きていた時代の地球に迫る姿は どうしても「探険家」と呼びたくなってしまいます...!!

カ、カッケー!! 読者を男子小学生脳にしてしまう!!

 

www.nhk.or.jp

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『決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍』 読みました。

決戦! シリーズ、次は設楽原の戦いです。

 

 『信長の忍び』 単行本12~13巻でも 設楽原(ずっと「長篠」と習ってきたので、どうしてもそのほうが通りが良いですが)の戦いのくだりは特に好きです。

 

信長の忍び 13 (ヤングアニマルコミックス)

信長の忍び 13 (ヤングアニマルコミックス)

 

 

長篠の戦い - Wikipedia

 

信忍では主人公の千鳥ちゃんが、夜通しで山道を越えて武田軍の背後を守る鳶ヶ巣山砦に奇襲をかける、酒井忠次の軍に加わります。ライバルの武田の忍び・望月千代女とのガチンコ勝負もかっこいい。本書でも 『けもの道』というお話で チーム酒井の苦労を重ねた夜行軍がフューチャーされていて嬉しかったです。(そして道案内がコチラも女性の役目という)この作戦を知って酒井忠次が好きになったんですよ。信長が一度軍議でこの策を却下したふりをして、情報が洩れないよう、改めてコッソリ命じるくだりも含めて燃えますね!

この奇襲が成功していなかったら、ほんらい長篠城の奪還が主目的だった勝頼の軍がわざわざ無理な決戦に挑むことは避けて退いただろうな(武田の重臣ほとんど、総力戦避けるべしという意見だった)、そしたら武田家の運命は大きく変わっていただろうなと思う。

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