ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

「少年H」を観ました。

えっ「パシフィック・リム」じゃなくて? っていう突っ込みはナシの方向で (笑

親子3人で(娘はさすがに預かってもらって)映画「少年H」観てきました。みんなで観たかったんだよ。原作が好きだし(安全パイ)。ほぼ「相棒」キャストだし(ミーハー)!

ダンナさんは大丈夫? 飽きない? って言ってたけどしっかり最後まで観たし、夏休みの絵日記にも描いてました。

実はダンナさんの知人で、当時、妹尾家の皆さんと同じ神戸の教会に通ってた方が出演してるときいたのもあって、観にいったのです。わからなかったみたいですけど。出てるとしたら教会の礼拝シーンだけど・・・みんな下向いてたからね。教会の名前はエンドクレジットにばっちり載ってました(資料協力で)。

以下ちょっとネタバレっぽいもの↓

予想以上に「相棒」成分が高くて緊迫シーンで笑っちゃうスタッフ&キャスト。相棒ファンホイホイすぎるかも・・・。

「右京さんを尋問する芹沢」という、世にもめずらしいものが観られますよw

あと神保さんの役どころはあそこしかないっていうはまりっぷりだし一徳さんはどこまでも一徳さんでした。

・ゆるぎないナイス軍服要員の泰造&蔵之介コンビ・・・モエモエー

・妹尾父子のやりとりがどうしてもうちのダンナと息子に重なってしまいます。あと5年くらいしたらああなる気がする。理屈っぽい&ひとこと多い息子と、理論立てて説明するお父さん。

・ミシンに向かってるときのお父さんのイキイキした表情きゃわわわわー!!  ほかにも豊さん安定の妖精っぷりを存分に堪能できるシーンがいっぱい! 上品かつ可憐な魅力満載でした、ありがとうございました!

・仕事してると楽しげなお父さん→空襲でミシンが壊れて抜け殻になっちゃうお父さん→ミシンが直ってきて「よみがえる」お父さん。根っからの「職人」なんだなあ・・・。

針と布と糸の力でたくさんの人を救い、また自分も救われている。足踏みミシンの音が、陽気で元気が出る音で、またイイんだなあ。

・ロケのちから、生のちから、を感じました。出来るだけ終戦前後から遺されている建物や場所を使ったり。空襲シーンも焼け野原も、俳優さんが体を張ってバリバリ燃やして撮ることで、迫ってくるような映像になってました。炎が、美しくも恐ろしい。

戦争の恐ろしさは 敵に殺されることでも、家を焼かれることでもある。

けれど、それよりまず恐ろしいのは

思想信仰・生きがい・自由を、踏みにじられ、体制に都合の悪い価値観を排斥し、

「あれは敵だから殺せ」と 人を人でないものとみなし、

ひとつの方向だけが「正しい」と、洗脳されてゆくことだなあ。

そんなメッセージがキッチリと伝わってきました。

息子が学校で 「アーメンの子はスパイだ」といじめられたり、描きたい絵を描くことを許されない時代には、決してなって欲しくないです。

それは息子には、伝わっただろーか・・・?

とにかく、すごく落ち着いて味わえる、観た後に余韻が残る、素敵な映画だと思います。

あああああ豊さんかわええええええです!! (やっぱりそこか)

おまけ:予告の「清須会議」が気になりすぎる。三谷作品で 大泉秀吉vs役所勝家なんて・・・もう最高にトボケた匂いしかしないw