ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

生きているものは怖い。

息子はフワフワで丸っこいぬいぐるみが好きです。寝床はぬいぐるみで囲まれています。

北海道でも、シマエナガのをいとおしそうに買ってきたので 「猫やウサギなどを飼いたいとは思わない?」と聞いたところ、 「生きてる動物はちょっと...怖い」という答えで、そうだよね~と思いました。

命をあずかるのは、かわいくても怖い。かわいいのは、ぬいぐるみまでで、生き物は「かわいい」対象にはならない。それはとても正直だなあと思います。

人間の子どもという命をあずかってみて、昔も今も、怖いと思う。子の親だけど思う。はじめて、産まれたばかりの息子を抱いたとき、私の心にふっと差した、はじめての感情は 「私が今この手を離して、床に落ちたら死ぬんだ。これは、たいへんだ」 というものでした。赤ん坊の命の重さを、いとおしさよりも、「あやうさ」でこそ、実感したのでした。

 

その息子が17年たって感じるようになった 「生物の命に対する怖さ」「距離の置きたさ」 は、私が感じたものとは、過程からして、全然違うかもしれないけど、「とても軽々に扱えない」 という思いは、彼とは共有しているなあと思いました。