ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

『セルフケアの道具箱』 読みました。

コロナワクチン3回目を 3/27の昼に打ちました。丸1日経ったころ急に熱が出ていちばん高い時39度まであがりました。一晩で下がったけどなかなかきつかった...。

2回より3回接種するにこしたことはないと思って接種しましたが 変異株ウイルスに対しての免疫は、過去の株よりも弱いらしいし、引き続き感染予防には努めます。でも地元引きこもり生活で気持ちがふさぎがち...日帰り旅でもいいから行きたいというのがホンネ。具体的に言うと鎌倉(わかりやすい)

少し前に読んだ 『セルフケアの道具箱』  の感想というか紹介です。

イライラ、自己嫌悪 など あらゆる 「こころがしんどい」 を 書きだしてみたり体を使う作業でラクにする 「ワーク」を 100種類紹介してます。

著者の前書きとして 「読んで理解する、のではなく、やってみてね」 ということが念押しされています。いま心がしんどい人が長文を読むのはつらいですよね、という配慮もあって、各項目短く区切られて載っています。

気分転換っぽいものから始まって、その積み重ねを踏まえ、子どものころに負ったトラウマの根と向き合い、癒やせるように、まで。

もちろんこの100のワークの中から、じぶんの性質・好み・環境・体調などに合わせて選んでやります。

 

シンプルに効果があって続けてるのは 『大げさに息を吐く』 と 『身体をなでる』 。かんたんですし確実に効くよ~。「そんなの、この本読まなくても知ってるしやってるよ」 って方も多いか。 この方式でやると、よりリラックス効果が高いかも...。

私の場合、なでるのは胸(デコルテ)を手のひらで撫で下ろすようすると落ち着きます。じっとしていても動悸や息切れがするときにやります。

呼吸は吸うより吐くとき、時間を掛ける。呼吸をするとき 『今、私は呼吸をしている。今、息を吸って(吐いて)いる』 と心の中でとなえる。そうするとほかの考えはいったんリセットすることができますね。この呼吸を10回ほどした後は頭痛と肩こりが軽くなりました、うれしい...。

なるほど と思ったのは 『好きなキャラクター・あこがれの人などを思い出しイメージする』 のも、セルフケアになるんだそうです。 推し活...二次創作...。

 

『コーピング』 と呼ばれる、『ストレスへの意図的な対処』 を、出来るだけたくさん用意して、選べるようにしておこう。」 という章があります。それも面白かったし、思ったよりハードルが低くて。

「これをすれば元気になるとまで行かなくても、心が休まる。大丈夫そうになれる」

と知ってる、実効性のある「お守り」として、コーピング・レパートリーのメモを持ち歩くのが良いそうです。

 

自分だと... 上のセルフケアのほかに、

顔を丁寧に洗う。 歯みがき。 散歩。 ストレッチ。 お風呂で肩・首・頭のマッサージ。 爪を塗る。 雑紙をシュレッダーにかける。 今川焼き(表記ゆれありw)を食べる。 ドラッグストアでもらった化粧品のサンプルを使ってみる。

とか、そんなことです。

 

絵を描くのと、ネット環境に触れるのは、リラックスにはならないのでコーピングには入らない。向き不向きで言うと、ぬいぐるみや動物、お花などには、あまり癒されない(きれいなものかわいいものは、こわしたくなってしまいそう)。

モノにあたるとか、深酒、やけ食い、衝動買い は 「意図的な対処」ではないので、コーピングではないんだなあ。

行為はハデだけど、これらで解消できるストレスや得られる安心は、健康やお金のことを思うと対価に見合わないです。依存のおそれもありますし...。

 

こうして小さな、足もとを踏み固めて安全地帯をつくってようやく うしろのほうの章にある、自分の生きづらさの源流にさかのぼって向き合えるんだなあ、と。

なんども 『インナーチャイルド』 って見聞きしたことはあったけど、なんか怖いなあ...と思ってました。

「自分の中の、傷ついてケアを求めているあの日の子どもの声に耳を澄ます」 っていうの ハッキリいって オカルトめいていて受け入れられないなあと思ってた。

内なる子どもの私と、対話できるようになるのかは、わかりません...。 どうしても 「子どもの自身と話す」って フィクションの、とくに最近のサブカルチャーの心理描写でしかありえない...と思っちゃうんだ。割とそういうシーンは、描くくせに(笑)

少なくともそこへ至る道は、何もオカルティックでなく、実証と実践がある。苦しみを癒し、心身の症状をたしかに和らげている。

というのを、さわりの、最初のセルフケアから効果を感じたので、納得しました。

パラパラめくってできそうなところから 「やってみる」 ための本です!

 

www1.e-hon.ne.jp