ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

おつかれさまでした・2020

2020年、1年間どなたも お疲れ様でした。

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年の瀬、娘の今年最後のピアノの発表会がありました。

自信あったのに、まさかのミスがあって終わった後は大泣き…。でも先生に励まされて 帰りにハンバーガー食べて、元気になりました。「頑張ったことは決して無駄にはならないよ、みんな一生懸命練習したこと、知ってるから!」 と言いました。うーん、コレでよかったのだろうか。

立ち直る力は強い子だと思ってるので いっぱい肯定すれば立ち直っていけるかなと思うのですが...

 発表会もいつもなら聴衆がいるところですが ロビー待機からひとりずつ入場し、保護者(うちの場合は2人)と審査の先生のみが席にいて、表彰もなし、結果発表は会員サイトで...という 感染防止対策をとりながらのすこしさびしい形態になりました。

 


 

今年はすべてがはじめての事態でした。昨年の台風も未曾有でしたが 地域を限った災害であったものが 今年は全世界に・終息が見えないかたちで襲ってきて 今も刻々と状況は変わり続けています。ワクチンの開発と接種が始まった以外は、まったく楽観できない方向に。

この時も刻々と感染者は増え続けています。今、わたしの家の中はあたたかく平和だけれど そうではない、今も戦い続ける人、直接病気になったわけではないけれど追い詰められている人がたくさんいる。自分のいる場所とのギャップを感じています。

 

今までの災害と同じだなと思う点は、発生してから時間がたてばたつほど「人災」の様相を帯びていくことです。

このような非常時に、個人が助け合う「きずな」や「自助努力」を褒めたたえることは、翻って たまたま環境によって保護的な繋がりから弾かれた人や 努力が足りない・出来ない人は、助けを求めることも出来ない、見捨てられていく社会だということになります。それは以前からあった空気のようなものだったのですが、この厄禍で一気に顕在したように思います。

 

それぞれの持ち場で自分の身と生活を守るのに精いっぱいな中で まさにこぼれ落ちてしまう人を助ける仕事に就いた、権力裁量があるはずの人が なぜか率先して「自助努力」をすすめたり、我慢を呼びかけるだけ呼びかけて、耐え抜くために絶対に必要な経済的な支援・対策をしなかったことに、ずっと怒りを感じています。

このままで来夏にオリンピック開催を強行しても、安心して日本を訪れようと思える人がいるとは到底思えなくなりました。昨年、増税した消費税の収入はどこに使われているのでしょうか。

私もいい歳ですから、政治の無能について被害者面ばかりしていられません。政治が機能せず為政者がバカなのは、彼らを選んだ人々が怠慢だったからです。私もそのひとりです。

何もせずに エライ人、そういう家系に生まれた人に任せておけばいいと、そうすれば現在の平和と平穏が続くものだと、たかを括っていたツケが巡ってきたのだと思います。

もっと本を読み学んで、流されるままにならないように、発言していきます。次の世代、息子や娘たちが 安全で、安心できて、飢えることなく、戦争に行かなくていい未来のためにです。

それで「なんだ、こいつは絵だけ描いていればよかったのに、つまんなくなったなあ」と離れていく人がいても ご縁がなかったのですね、と思います。

 

 「このままじゃいけない」「なにか変えなくては」と思うのはクセなので、毎年、いや毎日考えますが、漠然とではなく「どこをどのように」というのが具体的に見えるようになったこと、それがこの時勢の中でひろった、ひとつのポジティブな収穫でした。

外出の自粛が求められて、家にいる時間が増えた中 悩みの参考になること・知りたいことについて本を読む時間が増えたのが良かったです。ひとつの本を読むと紹介されていた参考文献が気になり、読みたい本が芋づる式に増えました。

  


 

そして何よりも「健康」です。

我慢して日常生活の最低限はできるけど、時々倒れる程度には 体調が良くない。

病院は今、コロナ対応で忙しいからな...と思うけれど 受診を控えたせいで持病を悪化させている人も多い という報道を聞くにつけ、この先自立して人生の後半を暮らすためには必要な検査や健診を受けて、治療できるところはしっかり治すようにします。

 

あと、今年は「表現の自由」について それを守ろうとする政治家の発言で首をかしげることがあったり、企業SNSからの発信→批判・炎上のムーブメントについて思うことがあり、意見が(正反対とは言えるかどうかわかりませんが)変わりました。1年前の自分は間違っていたな、と反省することが多かったです。これはまた改めて。 

 

それでは皆様 良いお年を。

 

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