ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

趣味ざんまいする一日

連休に入りました。1日だけフルに暇をいただき、都内いろいろ行きたいところをまとめて巡ってきました。

花写真 花写真

まず朝イチで、藤まつりが開かれている亀戸天神に行きました。藤が盛りで素晴らしかった...。

御神牛 亀戸天神おみくじ

亀戸天神のおみくじ、菅公の形の折り紙に書いてありました かわいい。天神様と言えば梅にゆかりの深い社ですが亀戸天神社は四季折々さまざまな花が咲くところだそうです。

その後、銀座に移動し 伊東屋で竹尾のショールームや かまわぬの新作手ぬぐい展等をひやかしつつ、お土産を買いお昼を食べて 松屋で開催されている『シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展』を観ました。

ブルーナ展

有名な絵本の仕事以外にも初期のスケッチ、ペーパーバックのブックデザインがたくさん展示されていて見ごたえありました。初期のスケッチ マティスに影響を受けてるというのがとてもよくわかった。柔らかい風合いの画用紙を使うことで生まれる、あの独特のラインの「ふるえ」を原画で観ることが出来て嬉しかったです。あと物販コーナーがとても沼でした...。

次は国立新美術館の『ミュシャ展』へ (写真は草間彌生展のほうのインスタレーションですが)

国立新美術館

二人の巨匠に関わる展示が同時開催と言うことで、混雑は覚悟していたのですが、入場券を前もって買っておいたので並ばずに入れ

場内も過去行ったことのあるアール・ヌーヴォーの展示会に比べそれほどの混雑ではなかったと思います(ショップは混んでました)。

ミュシャ展のメインは『スラヴ叙事詩』! ですが、その中あんまりメジャーじゃない(と思う)作品『ヴィトコフの戦いの後』の中に スラヴの伊達政宗みたいな(人を選ぶ表現)フス派の民衆を率いカトリック勢と戦った軍事の天才、隻眼の司令官(見えないのは左目のほうだったそうですが)がいてすごくカッコよくてポストカード買ってきました...プラハ市民会館の天井画にも描かれてる人です。ヤン・ジシュカという人物です。

そういう人がいたので「もし日本版の『スラブ叙事詩』のような、日本史を俯瞰した連作が描かれるとしたら、どんな場面を切り取り、どの人物が登場するだろう? 仮に自分がミュシャの立場だったらどんなチョイスをするだろうか」と空想すると楽しいです。

まあ昨今の状況から言って、どんな著名な作者であっても特定の思想を持った方面から批判を受けそうな気はするなあ。と夢のないことも思いましたが。スラヴ叙事詩ですら 完成当時は世相の変化、戦争や政治状況のために、家族によって隠されてひっそりと田舎の城に展示されるに留まっていたのですから。

神保町にも行き、画材店の文房堂さんで買い物してアイスコーヒーを飲んで『おさんぽ神保町』×『活版TOKYO』のコラボ企画コースターをいただきました。他にも神保町のたくさんの喫茶店で、素敵な活版印刷コースターを配布してます。今年の活版『TOKYO』、行けるといいなあ。

文房堂GalleryCafe

南房総の田舎の民なのに、神田神保町をホームのように感じるのは本好きというのもあるし、まず読書好きの始まりとして、父が幼い私を連れてお茶の水や神保町を歩き回ったからかなと思います。

お茶の水は昔から登山用品の専門店があったので どちらも父の趣味を満たす町だったのだろうなと。

小1くらいのおぼろげな記憶なんですが私、書泉グランデで立ち読みしてる父にトイレが言い出せなくてお漏らししてしまったんですよ...そのまま帰ったのかなぁ...。

なんでそんな歳の娘を連れて父が遠くまで出かけたかっていうと 1歳と産まれたばかりの2人の年子の弟がいて母が手一杯だったからなんですよね。父は子どもと遊ぶの苦手だったので、なんとかそうして時間をつぶしていたんだろうなあと。

高校卒業してから行ってみた書泉グランデはあの頃感じたような、途方もない巨大なビルではなかった...というところに、時の流れを感じたりしました。

そんなこんなで、楽しい休日を過ごしました。残りの日は引きこもって&いつも通り過ごす予定です。