またまた東京国立博物館へ行ってきました
大包平 どーん。
列の後ろをスッと横切ってちら見した瞬間にわかる異質さ異様さであった...グレートだった (語彙が無い) 大太刀に分類されないギリギリの長さだそうですね...でかい、とにかくでかい とても画角に入りきらない。そしてかっこいい。
大般若長光さん、まだ弊本丸にいない亀甲貞宗さんにも逢えたので...いらしゃいますように~!
今回の企画図録。強マットに銀箔押しでシンプル。質実剛健な装丁が好きです(フェチ) コンパクトに刀剣の見どころをまとめて この内容で700円...お得だと思います!
2階の展示の中には 薙刀や槍「蜻蛉切」の写し、甲冑の下に着る用の直垂(ひたたれ)もありました。鳥かわいい
トーハク本館の建物自体もとてもすき ホコリはきれいに掃除して取り除かれてるけど 降り積もった「時間」は、建物が記憶してる感じがします。
部屋に置かれたソファでガチ昼寝きめてる人たち、長時間席を占有するのはよくないのかもしれないけど、超ぜいたくな時間の使い方だなーって思う。
同じ日、神保町テラススクエアにて開催のイベント『紙me』にも行きました。昨年夏に行った『活版TOKYO』と同じ会場で主催の方も同じ。活版から、印刷される「紙」そのものへカテゴリが更に広く&深くなって帰って来た様なイベントでした。
とにかく紙とたわむれたい...紙が好きなんです...という人間にはたまらない空間だった...
このように、好きな紙を選んでリング綴じ製本し、オリジナルスケッチブックを作る体験などさせていただきました。(ワークショップ:堂地堂さん)
好みの話になっちゃいますが、購入した品物を見ると自分は「ラフな肌 / 日常で使われてる紙」が好きなんだなあと。
手すきの紙の ボソボソした視認できる繊維、牛乳パックからとったパルプが空気を含んでフワっとしてるところ、ミミのデコボコ、細切れの古紙の色が混ざってるところ、クラフト紙のムラと目に優しい色。そこに活版や、リソグラフで刷られた ムラやかすれを伴う印刷。
作り手の方々、印刷工場の職人さんにとっては、それは字や図を損なう忌むべきエラー現象だったわけで、安易に「それがいいんです!」と言っちゃいけないものなのかもしれない。
というのはわかりつつも、今やそのような手法で印刷されるものも、印刷するひとも、少なくなっていく中で すべてが「歴史の跡」のようで、大切でいとおしいものに見えてしまうんだなあ...。
そんなものに惹かれるなあ...なんだかホッとする。
ふと気づいたけれど 同じ額のお金を使うなら 単に品物を買うよりは何かの行為を「体験」できたほうが 満足度高いタイプなんだなあ~と思いました。
買ったら満足してしまったりするけど(家に着いたら袋入れっぱなしで放置してあったりして...) 体験のほうが、記憶に長く残るし「次の機会」につながる。
作品をうすい本にしたり、展示会を開いたりイベントに出展することも、広義の体験に入るよね。
素敵なイベントをありがとうございました、感謝です。