子どものころから父に連れられて何度もきてて、レトロな建物の喫茶店や古書店が多い、この界隈の記憶があるので、ぴかぴかの高層ビルになってしまった明大に、ちょっと気後れします。そんなビルの地下1階2階に博物館があった。知らなかった。入館は無料。
朝ドラ 『虎に翼』 の主人公・寅子のモデルの三淵嘉子さんの出身大学で、ドラマ関係と、日本の大学では初めて設置された法学部の女子部の歴史を紹介する展示をやっています。
ちょうど良い規模で、展示も好みでよかったよー。
轟~!!!
ドラマ終盤の今振り返ると、轟のこのバンカラな学生時代のいでたちは、彼が心にまとっていた『よろい』だったのかもしれないな...と、また別の目で見ることも出来ますね。
大学史展示室では、三淵先生の講義を受けたという卒業生で女性弁護士の方のインタビューなどが流れていました。
常設展示は 「商品部門」「刑事部門」「考古部門」の3つに分かれています。
この中でも特色があるのが刑事部門だと思います。「法と刑罰」 に関する、そんなに古くないもの、時代劇に登場する「お白洲」のリアルを知れる、あれこれがあって。十手、提灯、縄など捕物の道具。磔刑の木、石抱き刑の石、晒し首の台、など。痛々しく恐ろしい。
海外の刑罰に関する展示で、ギロチン、鉄の処女、もドカーンと置いてあった。(レプリカでホッとした)(鉄の処女って実際に処刑に使われた事はないという、説もあるらしいけど)
紙に書かれた法も。
考古部門はだいたい古墳時代まで 大学の研究室で発掘したものの展示
とても良かったので常設展示のパンフレットを買いました。
内容とはまた別で、個人的に「良かった」と思ったのは、「(展示物の中にあった)拷問道具のミュージアムグッズがほしいです、ないんですか?」 という来館者メッセージに 「倫理的な観点より、グッズを作る予定はありません」 と、回答が書いてあったところです。
たしかに、「鉄の処女のぬいぐるみ」なんかあったら、みんな買ってSNSとかに書いちゃうだろうし、話題になると思うけど、そういうことは、決して望んでいない、と。
ぜひ現地へ足を運んでみて下さい~。朝ドラ関連の展示は10月末まであるそうです。