ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

ジブリパークと、大河ドラマ&朝ドラ好きが行く名古屋あたりの旅【3】

名古屋から岐阜へ移動し 長良川温泉の宿に泊まりました。

岐阜城金華山ロープウェー、夏季夜間営業を行っているので、行ってきました。岐阜城天守からはぐるっと360度見渡せます。この眺めを信長も見ていたんだなあ(こんな夜灯りは当然ないけど、栄えていて人口は多かったはず)長良川の夜景を見ながらレストランで夕食。

山頂の資料館も8時15分までということで大急ぎで。

大河ドラマ麒麟がくる」 の十兵衛・信長の衣装、斎藤道三の兜、蝋人形にもご対面。いやあやっと会いにこれました…。

信長の衣装は斎藤龍興を追い落として美濃に拠点を移した時期、岐阜城で十兵衛と語り合うシーンで着てたやつ。

十兵衛(光秀)の衣装は、斎藤家の家臣として仕えていた時の素襖です。長谷川博己さんの背がたっっかいのがわかる。

作曲を担当されたジョン・グラムさんのサインも展示されてました。

道三様の兜の前立てデザイン ちょうかっこいいんじゃ


お土産やさんも遅い時間までやってて助かりました 家紋アイス食べ忘れた…。岐阜城の御城印は山麓売店にあります

ナイト山城は(行ったことある方わかると思うけど)ロープウェーの山頂駅からお城の建物まで距離はそんなにないけど、歩いて行くのはそこそこ険しくて、暗い。肝試し的な楽しさはあります。

行きたくて行ったけど、アトラクション施設ではない。バリアフリーにしてほしい、という希望ではなく、城跡は性質上誰にでも安全にはならなくて、「夜に山道を歩く」危険性をわかってて行かないとなー、と気づいたという話。展望レストランの屋上ではビアガーデンもやってて、飲んでから千鳥足でロープウェー乗ってくる人たち(たぶん地元の人)がいて、すげぇな〜って思いました。

写真ないんですが長良川温泉の泉質がよくて、浸かっていたらとても疲れがとれた。川原町の雰囲気…またゆっくり歩きたいです。

nagaragawa.org

翌日は関ケ原へ。

天下分け目の決戦地だったころ 420年前とあまり変わっていないであろう風景が残っている、というのが良いんだなあと。高い建物がなくて駅から見渡せる視界にその場所がほぼ全部納まる。幟と柵が建てられている黒田長政竹中重門軍の陣(東軍)岡山烽火場が駅から右手、石田三成の陣(西軍)笹尾山が左手に見えます。9月15日の合戦の日には(ホントは旧暦だけど)のろしが上がります。色々とイベントも催されます。

家康軍の最終陣地あたりに、立派な古戦場記念館があります。


見るだけで気分が上がる各武将のシンボリックな甲冑! とか 足軽たちが使っていた武器の展示、持って体験できるもの、も良かったけど 個人的に好きなの、「関ケ原に住んでた、ある農民のはなし」でした。

領主から戦が始まるぞ、と報せをうけてすることは、妻子を誘拐略奪から守るために山の中に隠し、収穫目前の田んぼを早めに刈り取り、馬防柵づくりに動員され...ととにかく余計な仕事を増やされる。戦が終わった後は、死体を片付けねば再耕作できないし 塚を作って供養したり、青田刈りで被った収穫減の被害を訴えて年貢を免じてもらったり...。

司馬遼太郎作品でも触れられてますけど、戦国時代の終わりだけじゃなくて、古代の壬申の乱、中世の承久の乱も、「この勝敗次第で政権がどっちに転がるかわからない」ときに、いつもここが戦場だったんですよね。

東西の境い目の不破の関、山間の少ない通り道、地政学的に「天下分け目の地」にされがちな場所。でもそこに暮らしてる人たちには、名誉なことでもなんでもなくて、たまったもんじゃないよ。という当たり前の視点からの話。

今でこそこのように歴史上の舞台として、広くアピールして 町の観光資源にして、立派なインフォメーションセンターも建ち、ブランディングに成功し、国内海外からたくさん歴史作品ファン・武将ファンが訪れるようになったけど それは「今」が平和だからこそ ですね...。

展望階から見える黒田・竹中軍の陣跡

展望台に小和田哲男館長(戦国大河ドラマ時代考証でおなじみの)の記念撮影パネルがあるのが面白かった。小和田先生のファンも多いもんね。企画展は、岐阜で起こった前哨戦の武将たちの動向についてでした。

www.youtube.com

先生の解説

昨年は「どうする家康」の関連展示があったのですが 今年の大河ドラマ平安時代のため 特に何もなく。

合戦の真っただ中に放り込まれるようなシアター、思ってたより揺れるわ風が吹くわで、怖くて良かった。語りが神田伯山さんなの知らなかったよ~

伊吹庵の東軍カツカレー

長政さまの入館券

全然時間が足りませんでした(わかってた)。ひとりで来るなら&暑い季節じゃなければ関ケ原で2日かけちゃうな...。わかる人にしかわからない山の中でお墓や陣跡見て感激しちゃうと思う。

(ちなみに、ジブリパークにも岐阜にも関ケ原にも、山がちなところには『イノシシに注意』の看板があった。手負いのイノシシに突進され腿を断裂する大けがをした人が職場にいるので、怖いなと思う)

今回は家族と一緒なので。記念館とお土産売り場だけでも十分楽しかったです。

今年の秋の関ケ原祭は久々に山本耕史氏が石田三成役で参加して、武将行列も開催されるらしい 行きたい!

ワークショップで配られていた折り紙 帰ってきてから娘が折りました

帰りの電車が長時間止まり、JRから名鉄に振替になって、予定の新幹線に乗り遅れたりなんだり...と予期せぬトラブルもありましたが無事帰ってこれました。

それぞれの場所が駆け足になってしまったので もう一度訪れてジックリ時間をかけて歩きたいな。…暑くない時季に。

そう、暑さのために、外を歩くのが危ないなと本能が告げて、あきらめた場所がたくさんあった! 夏休みが旅の季節でなくなる、いや人間の活動限界を越える環境に、地球が突入してしまった、たぶん人類のせいで。

 

いろいろ考えることの多い(私が余計な事ばかり考えて、脱線しすぎなんだよ)旅でした~。

nekoana.hatenablog.com

 

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