ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

出演作品2本(+1)

正月休み中に 配信で映画を観てました。

罪の声(2020)

とても良かったです…!! いやホント画面の前で終始「こういうのでいいんだよ」って五郎さんになっちゃう映画でした、松重さんも出てるし( ´艸`)。

小栗氏の役は記者だから、してることはインタビューの繰り返しなんだけど、その度に相対する役者さんとの1対1の真剣勝負…て感じで好きだ…。他人の人生に、他人のくせにズカズカ入り込んでいく記者という仕事は罪深いのではないかとか。時効になった事件の真相を明らかにすることに意味はあるのか、そのために誰かを不幸にするのではないか、とか。逡巡のある姿が良かったです。

このマジメで硬派な作品の雰囲気×関西弁の小栗旬×京ことばの星野源のバディの塩梅が少しなごませてくれて、とてもイイネ! 私登場人物たちと同世代だから元になった江崎グリコ事件の記憶あるし。…子どもを、その命と人生を、自分の思想に巻き込むな、利用するな。という真摯な警告もいただきました。色々なこと、歳月の経過の中で「間に合ったこと / 間に合わなかったこと」の、切なさや苦しさがあった。

(ネタバレ)子どもは虐待されるし、◯ぬんだけど…主演2人が、できる最大の努力と優しさでかたきをとるラストなので、大丈夫でした。それでもなかったことにはできない、それはもちろんなのだけれど。

細かい美術で再現された1984年に、子どもの頃を思い出しました。

なんか「この旬と源はそりゃ映ってないところで乳くりあってそうだな」 っていうのも感じられたし…ナカヨシ😙 小栗さんの記者、腰が低くて人当たり柔らかい紳士ゴリラなんだけど、ほつれた袖ボタンぶっちぎる時はただのゴリラ(雑)なの好き。それを「アッ……」って顔で見るテーラー星野源

とにかく「こういうのよ!! こういう役をもっとください!!もっと出てください🌰!!」 な話だった!!

 

キツツキと雨(2012)

打って変わって、内向的な世界のお話です。表現活動になんて一生縁がなかったかもしれない、林業の村の人々の心に眠るクリエイティビティに、ある日やってきた映画の撮影チームが火をつけるんだな...。そのハブになる「同志」が役所広司さん演じる朴訥な木こりであり、頼りなくて病んでる若き監督小栗旬なのね...。

こう...細やかな表情、慌てて走るとか、ちんまり縮こまって座り込むとか だま~って見つめる気まずい「間」とか、そういう非言語表現の中に、いろんな感情が現れてる作品だと思うので、感想も言葉にするのが難しい。でも難解じゃないです全然。コメディです。ゲラゲラ笑ってたし...!  やばい、反芻しながら泣いてしまうな。すんごい...地味...と言ったらいけないんだけど 「静」の映画なんだけど...ジンワリと沁みてくる。しみじみする。

小栗さん演じる監督は、この作品の監督自身なのかなあ...というのは伝わってきた。苦しいよね、でも映画が大好きなんだね...ものづくりの魔力と楽しさ知ってしまったらやり続けるしかないみたいな…それは監督であり小栗旬なのかなって…。

あととにかくデッカくてモサいの長髪の小栗旬が背中丸めて縮こまってるだけでかわいい。ペコペコあやまっててかわいい(なんでもかわいい)ロケ地、恵那なんだ…とても明智光秀の地元…。

 

CRISISも第1話だけ観たんですけど こちらはまだ「ヤベェ奴らのヤベェ組織がヤベェ架空の日本にいるな……」までしかわからないので、続き観ないとわからない……。アクションはとんでもない無茶苦茶やっててかっこいい。目指すとこは洋ドラマのあの辺なのかな っていうのは伝わってくる。

 

とりとめない視聴記録でした。