三嶋大社のお祭で行われた、頼朝公旗上げ行列に 今年は鎌倉殿の13人のメンツが役どころのまま参加しまして、それはもう大盛況だったそうで…！ 現地に行けないので配信で拝見しました。あまり回線が太くなかったようで切れ切れだったりして、結局現地入りしてたフォロワーさんから回ってきたお写真で楽しませていただきました。かっこよかったし面白かった（ニュース動画は色々あがってるね）
すげーーーっドラマのままの格好だーーーってテンションあがったし 皆さんのスタイルの良さにビビり散らかしてた…。
大泉さん、登場してひとこと発するだけで すべて持っていく所…☆スタァ☆だ…それでいて親しみやすさ、小物感（by栄子さん）北海道のあんちゃん感もずっと失わないの、本当に無二の人…。範頼役の迫田さんへの「ごめんねぇ」ほんとにホッコリした（ウンウン、と慈愛に満ちたお顔で許す迫田さんも）。
三嶋の配信を待ってる間、NHKオンデマンドで 歴史探偵の『戦争とアイドル』回を見てました。
演劇人として 真剣に語って泣く二朗所長がいるぜ…。
からの流れで、こちらのドラマも観ました。 ↑のドキュメントにも登場している、日本のアイドルのさきがけ・明日待子さんが主人公のドラマ。
よ、よかった…山崎育三郎まじ育三郎…。ほぼまんまじゃん！のミュージカルスターの役どころでカッコイイです。舞台シーンは、紅白歌合戦の演出家の方が担当されているそうで、とても納得。キラキラしててとても楽しかった～。
待子がムーランルージュ新宿座の看板になる過程で それまでの女優に求められていたエロスと完璧な芸能を見せる舞台から、親しみやすくてかわいくて「オレが育てた」気持ちになれる、「会いに行ける」憧れへ...という、プロデュースの転換があったのが 「まさに、最初のアイドル」って思いました。あ、もちろん待子さんは反骨心旺盛でプロ意識の高い方です、そこも現代のトップアイドルと同じです。
ラストシーン、廃墟でオーディションを受けに来て待子と出会う歌うま少女に、ウワーーーってなった…。美空ひばりさんか～！（そして伝説へ…）（美空は芸名だから加藤ではないのか？ と指摘もありましたが、戦争が終わったころには「美空かずえ」を名乗って家族劇団で活動してたので考証としては合っているらしい）
戦時色が濃くなる中で劇場からも出征で人が去り、演目にも検閲が入り、戦地に赴く前の思い出にとやってくる若者たちが増えていく。
はじめは純粋に「兵隊さんをはげましたい」と意気込んで戦地慰問に行って、そこで将校に「これで兵たちも笑って死ねます」と告げられた待子さん、いったいどんな気持ちで若い兵隊たちの前で歌ったんだろう。ムーランルージュの舞台では、「『また』会いにきてくださいね」と言ってた彼女が…。本当は泣きたかっただろうに、アイドルの彼女にはそれは許されない。
歌や芸は、人のこころをはげまして生かすものなのに、「死んでください」と笑って送り出すのは、それはつらかっただろう。芸能にかかわる人々、みんないつの時代も、ファンが自分たちの姿を観て喜んでくれて、いろいろあるけど明日も生きようと前向きになれるように…と願いを持って活動してるはずなのに。見てる私がむしょうに悔しくなったよ。
いま（まだ）戦争こそこの国では しばらくやっていませんが 最近のテレビで目にしたことから 「アイドルって、政治利用されまくるな...」みたいなこと、ずっと考えてます。この前の五輪閉会式の宝塚の皆さんのこととか 令和改元・天皇即位式典に呼ばれて歌った、嵐のこととか思い出したり。
もし推しが何か、政治的な意図を持って利用されるとき 「推しが観られるならなんでも歓迎」と、そのイベントごと、バックにあるちからに対しても、肯定して良いのかな？ 「推しが好き」いう素朴な欲望を、なにかの目的に利用されてないかな？ という…。そういう警戒心は持っててもいいのかもしれない。と思います。
『歴史探偵』のほうで 戦地から遺品として戻ってきたブロマイドに写っていた、高峰秀子さんが、「作り笑いと知りながら…」と述懐しているのも胸が痛かった。推しが楽しくもない仕事を作り笑いして、やってほしくない。そんな世の中であってほしくない。戦争はすべての人間にとって悪です。三嶋大祭りみたいに、タレントさんにも「楽しかった、喜んでもらえてうれしい」って心から笑って、「またやりたいね！」って思いでいてくれる中でずっと活動し続けてほしい！
観て良かったドラマだ〜、と思いました。 明日待子の役の俳優さんもすごく独特のオーラがある方でした… 8/29にBSプレミアムで拡大版の放送があるそうなので、ぜひご覧になってください…！
