観終わりました。
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mutter away: スタンドアローン・コンプレックス
以下、暗い感想とネタバレ。
ダンナはタチコマの最後に涙が出たと言っていたけれど。
ワタシは泣けなかったな。圧倒されすぎて。
タチコマやクゼが死ぬのは予想がついてたし。
涙が出る、というよりは、今自分がいる場所の、足元がガラガラ崩れていって空っぽの暗闇に落ちていくような感じがしました。
ため息が出ました。「つまらなかった」「終わり方が不満」という意味のため息でなく。
なんだかわからないうちに法律は決まり、戦争は始まり、イデオロギーは暴走し、人は殺されていくんだな、今までもこれからも、攻殻の世界でも、ワタシの生きてる世界でも。
ワタシも「口当たりのいい情報を消費する民衆」なのだな、とか。
いちいち我が身に移し変えて考えてしまったので。
夢中でのめりこんで観たけれど、この作品のファンです! と言い切れる心理になれない。
これがどうしても、フィクションとは思えないから。
わからないことだらけだけど、つらすぎて、もう1度見直すには時間を置きたい。
絵の質・内容ともに一生忘れられない素晴らしい作品でした。
ただ、このアニメのような近未来を夢見たりは、決してしないです。
なんかね、面白すぎる作品に出会うと、体調を崩すらしくて・・・(笑)
学生の時、始めて村上龍の小説を読んだときとか受験前なのに
食欲もなくなるし、夢に登場人物やシーンが出てくるので、眠りが浅いし・・・
その世界に感化されすぎなんですよね。
理屈っぽい作品は一歩退いて、理屈っぽいチャンネルに合わせて観れればいいんだけど、
どうしても、情緒レベルでショックを受けてしまうようなところがあります。女だし、パニック持ちだし。
感受性が強いなんて、悠長なこと言ってられないです。実生活に支障が出る。
素晴らしい作品をのめりこんで観るには、それなりの体力が必要ですね。
しばらくは軽めの・・・口当たりの良い(笑)ものに触れて、静養と言うか、
貯蔵量の少ない心のエネルギーを回復させないとなあ、と思います。
明日は町内会の草刈りを頑張ります。