ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

攻殻機動隊のとりとめない感想

STAND ALONE COMPLEX、一応最終話まで観ました。まだ2nd GIGに続くけど、一応の区切りということで。

 

・・・面白かったです。でもあまりの物語の奥深さに目眩がしました。

観終わって、画面をテレビのニュースに切り替えたときに

「ああ、うすっぺらいことばっかりしゃべってるな・・・」と思ってしまうような。(笑)

架空の未来の物語だけど、「今、ここ」の延長線上に広がっていそうなリアルな未来。

そんな気がしました。

以下、ちょっとネタバレ。

 

 

いろんな層で、観る人の好みのチャンネルで楽しめる作品だと思います。

メカデザインとアクションに唸るも良し。タチコマかわいい~vv、でも良し。

25話の『素子~!!』の絶叫には、シリアスなシーンなのに「バトーさんったら熱いんだから・・・v」とにやけてしまいました(笑)。

 

ワタシは途中からずっと「この世界に自分は住みたいか??」と、自分に問い続けていました。

きっとあの世界の2030年の日本では、高齢化も少子化も解決しているのでしょう。みんな体の悪いところは機械化して、費用さえかければ記憶を移植してサイボーグになれるし、理論的には不死になれるわけで。

「病・老・死」から解放されて素晴らしい世界になる、と考える人もいるのだろうけど、ワタシはどうしてもそれが受け入れられないんです。すっごく乾いてて、心が脱水症状を起こして死にそう、というか。

 

上手く表現できないのですが。

攻殻」の世界で起きる様々の事件は、ちょっと京極作品に似ていると思います。

事件は終わる。しかしどこにも犯人はいない。動機もない。しいて言うなら、犯人はこの世界全体、人間という存在そのもの。

あと、読後の興奮してるんだけど何かやりきれない、虚ろな感じ。そんなところが似ている。

 

で、ダンナと「もしこういう時代になったら、郊外に住んで畑耕しながらつつましく暮らして、寿命で死のう!」と決めました。

いや、それくらい架空の話だと思えなかったです。このまま行けばうちらが生きてるうちに実現可能な世界ですよ。

 

もっとかっこいい映像に酔いたかったのに・・・。つまんない観方しちゃったかな(笑)