遅くなりました。一緒に観たメンバーの希望により吹替版でした。
以下ややネタバレ。毒は吐いてないけどベタ褒めもしてません。最初に言っておく byゼロノス。
もしワタシがTFに関心がなくて、あの予告編やプロモーションだけ観てたら決して観に行かないジャンルの映画でしたね…。エイリアン侵略ものとか災害パニックものは嫌いとかくだらないとかではなく真剣に怖くて正視できない。
「あの大破壊の下で無辜の一般市民がどんだけ死んでるんだ。その人たちはなんて無念だろう。もし自分や家族が巻き込まれたらどうしよう」とかマジメにとらえすぎ。マイナスの想像力をはたらかせてしまう。VFX超大作のお約束に素直に身を委ねられないんですね。
逆に言えば「トランスフォーマー」というタイトルを付けてくれたおかげで、固定観念をとっぱらって「とにかく観とこう」と思えました。
そんな奴なので後半(市街戦)はあまり楽しめず。
動体視力がまったくついていけなくて誰が誰と戦ってるのかサッパリわかりません。
TFがちょっと身を翻すだけで人も建物もふっとぶというパワーはすごく伝わってきましたが。
人の視点の高さでハンディカメラ使って追っかけてるようなアングルに気持ち悪くなってました。
まあ、あの辺の映像的見せ場に関しては(何度も映画館に行ける自由な身ではないので…)DVDを待ってチェックしますわ。
比較してってわけじゃないけど、前半~中盤はバカというかベタというかスピルバーグ的センス全開でおもしろかった。アメリカはアメリカでもコメディは大好物なので。
オートボットの皆さん大好き。どんだけデカイ図体で全員集合コントやってんだと。
他にも懐かしい感じのコネタがいっぱいあって楽しかったなあー。
お子様用チャリンコで爆走→転倒とか小悪党は下着にして放置プレイとかお約束やね!
いちいちフェイスオープンしてかがんで話してくれるオプティマスにも、なんか笑っちゃいました。
対するディセプティコンの皆さんはキチンと強くて怖くて倒すべき敵として不足なしでした。
メガトロンとスタスクの性格とか関係くらいは掘り下げてほしかったけど、倒されたときに悲しくなっちゃうからいいや(笑)
キャラ立ってたのはバリケードとフレンジーか。アニメのクレムジークを思い出させるフレンジー。
人間サイドのドラマも予想以上にちゃんとしてて(という言いかたでいいのかな;)むしろ人間とTFの関係より、人間同士のイチャイチャとか喧々諤々の方がおもしろかったと言ってもいいくらいでした(ワタシがロボ萌え度が低い人間だからか…;)
最初は世界のあちこちでバラバラに事件に遭っていた人々が、やがてTFという糸でつながってダムに集結する…というのが、自分の中ではけっこうグッときた。こういうのを運命というのかなーとか。
何しろ軍人さんがいちばんカッコイイのは譲れんな(笑)! レノックス大尉と仰るのですか彼は。
個人的感情を排して主人公を信じサポートに徹する姿、現場での冷静さと戦闘能力、でも子煩悩、もちろん顔も! 全部たまらんです。戦争大好きなアメリカは嫌いだけどプロ意識の高い男にゃ弱い。
彼らの対ディセプティコン戦術にかなりビビッたのですが。
地上で交戦中のところに戦闘機がミサイルぶち込むって、味方を巻き込むおそれがあるから出来ないじゃん、と思ってたら敵をレーザーでマーキング? すれば大丈夫って。今のハイテク戦闘機は実際にあれくらい命中精度あるんですかね…すごいよー怖いよー戦争反対ー。
長くなりましたが、こんな感じです。
きっかけは「トランスフォーマーの映画だから観とこうか」でしたが、ちゃんと「今夏話題の作品」として楽しめましたよ~。