ひさしぶりに、とりとめもない話を。
娘がちょっと体調を崩したので 休んで一緒に家にいました。
ラジオ流れてくる、もしかしたら子供たちが大人になった時に「日本の転換点」と呼ばれるかもしれないニュースを聞きながら。
それじたいは、ひとことでバッドニュースともグッドニュースともまとめられない、
フクザツにいろんな思惑が絡まりあった、立場によってまったく捕らえ方が変わってしまう出来事でした。
うれしいとか悲しいとかの前に、政治家も デモ隊の人も、
苦々しい顔の人々が次々映し出されて、見ていると重くて疲れてしまう、ニュース。
たまたまその日SNSで ボトルメールを拾うように、ぐうぜん出会った言葉がありました。
「理想とは星のようなものだ。手には届かぬが、広漠たる海原を行く船乗りのように、それを自らの案内役として選んで従えば、やがては目指す地へと導いてくれるもの。」
リンカーンと同時代の政治家/ジャーナリスト カール・シュルツという人の言葉だそうです。
また同じ日、某新聞のコラムみたいなとこに
「『地図』ではなく『コンパス』を持つことの意義」と書いてあって。
どちらも、目標や大切にしたいことをブレずに持ちながら、
そこに至る道程はひとつではないこと、柔軟に変えることも頭に置いておく。
・・・ということを言ってるのかな? と思いました。
地図の中の道や境界は、人の都合と、時々の村や国の力関係で変えられてしまうもので
盲信して進むと、アテが外れて迷ってしまうかもしれない。
常識や正しさも、そういう種類のもの。
それぞれの時代の、権力を持つ人や多数派の都合で変わるもの。
自分のもののように思い込んでるけど、実は借り物のモノサシ。
のっかると、巻き込まれて、流されてしまうかもしれないもの。
でもコンパスは、磁極という星の内からくる力、人力の外で定まったものを基準にしてる。
人の思うとおりにならないかわりに、そう短期間では変わらない。
細かい道は示してくれないけど、ぶれずに遠くを指し続けてくれる。
心の世界に置き換えると(大げさな言葉になっちゃうけど)
普遍的なもの、ものごとの本質、理想・・・の、在りかを目指す心、かなあ。
ふたつの記事を読んで、そういうふうにとらえました。
漠然と、どこか果てしない遠くにでもいいから
「変わらないもの、『本当』のもの」があるんだ。
という言葉なり作品なりに出会うと、私はすごく慰められるし、元気が出ます。
同じ日に違う場所で、シンクロしたような記事を見つけるっておもしろいなあ。
そんなことを考えた日でした。