微妙に疲れてます。
またテレビ番組に関して不穏な事件が起きていますが。
「つなんない番組」というのはつまり
「ワタシをターゲットに作られていない番組」なんだ、ということで
まったく問題なく了解出来ようになってきました。
んーでも、他にもつらつらと思うことはあって。
個々の番組の好き嫌いとはまた違うところに、「何となく気に入らない」ものがあるのかも。
よく『考え方が古風だね』と言われるのですが
(どのくらい昔にさかのぼって「古風」なのかよくわかりませんが)
テレビに対する考え方が、とても「古い」のは自覚があります。
テレビは「遠くのものをのぞく箱メガネ」だと思っています。
あっちこっちから集めた出来事を茶の間に送り届ける、情報伝達の道具です。
「自分の知らないことを教えてくれる道具」で、機能だけなら本やラジオや新聞とまったく同列だと思います。
マスメディアという「箱」が先にあって、箱の枠を埋めるための目的で作られる「中身」がある、
もしくは、箱に合わせて中身をいろいろ加工する…というのが、
最近「フシギだなー」と思うようになりました。
もし今のワタシ基準で、テレビに必要な内容って・・・何だろ。
ニュースと天気予報くらいになっちゃう?(笑)
「視聴率を取るぞ!」と局がアレコレ模索することや、
「面白いのやってないかな~」と言ってチャンネルを変える行為、全部ひっくるめて
「え、テレビってそういうもんなの?」と。(笑)
「出来事を伝え広めるもの」という「かわら版」レベルまでしか、
ワタシのマスコミに対する理解力って、ついていけてないみたいです。
・・・ホント古いですねえ。
さすがに「一億総白痴化」とまでは言いませんけど(笑)。
他のメディアに比べ、妙に権力を持っているが如くに幅をきかせているのは
『映像メディアだから』ということだけじゃないでしょうか。
「色・かたち+動く・光る」ものの、瞬間的な刺激はすごいと思います。
ピ●チュウが電撃で子どもを気絶させられるくらい。
猫が動くものにとびつく感覚で、何となく見入ってしまう。
脳内処理に時間がかかる映像をどばーっと流し込まれて、洗脳状態になりやすい。
あと、文字を追うより手軽・ラク、というのもありますね。
たぶん、自分も観てるときは洗脳されてて、それなりに楽しく観てるのです。
ところが、ワタシはお金以外の分野についてもケチなので。
「観たものを忘れてしまうと損した気分になる」のです。
テレビは一過性の刺激は多いけど、どうも後に残りません。
昨日見たアレは面白かった気がする。でも内容はよく思い出せない、ということが多い。
3日経って出演者まで覚えてる番組はよっぽどショックだったものじゃないかぎり、まず無いですね。
そういうことがあると、無性に悔しい。おのれテレビめ、と思う(笑)
テレビでタレントや商品が視聴者の記憶に残るコツは、
あらゆる手段を使って、質より量で、とにかく繰り返し露出することなんじゃないかな。
意識してか知らずか、わかりませんが、
今はテレビ業界に沈滞感というか、「もう作ったものでは視聴者がおもしろがってくれない」という気分が高まって、
ワイドショーを作る側だったテレビ局さんたちが、自分の身を削ってスキャンダルを作って、
自らワイドショーのネタになってる、そんな風に見えます。
「中身」がやせ細ってしまって、食べるところがなくなったので「しょうがないから箱を食べさせよう」という感じ。
もめ事をプロデュースしてるヤツがいるんだろう、なんて邪推してしまいます。
時代の変わり目なんだ、と思えば面白い面もありますけど・・・。
「テレビってくだらねえな」ということを、他でもないテレビを観て知る、という矛盾。
これがいちばんのイライラの元かもしれません。
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このコラムは好きです。いつも読んでます。