岡 理恵子さんの「ten to sen の模様づくり」を読みました。
知ったキッカケは、やはり倉敷意匠さんのサイトなのですが。
先日行ったギャラリー芝生でも、岡さんの図案を使ったマスキングテープや刺繍バッグが置いてあって 実物はそれはもう素敵でした。
緻密で、かわいらしくて、それでいて 「凛」 としている模様。
職人仕事をしている人たちを紹介する本を読んで自分よりずっと歳上かと思っていたら、プロフィールを見ると同い年だったりすることが多い。
言葉の端々から「成熟」の匂いというのか、何かの美味しい果実の匂いや汁がこぼれるようなことをおっしゃる。
真剣に自分の手を使い、ものと向き合ってみがいた、凝縮された時間は、ひとを短時間で成長させるのかな。自分よりとても大人に感じる。
画面の中、指先だけで、右から左にいろいろ操作できる便利な世の中というのは良くも悪くも人を幼いままにしておく社会、と言えるのかもしれない。
頭や目だけじゃなく、体を、手を動かさなくちゃ。