ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

SWリプレイあれこれ(ちょっと辛口?)

所用で出かけたついでに、ソードワールドリプレイの新シリーズ2つを買ってきました。

 

「読みモノとしての楽しさ」についてしか書けませんが

『Waltz』のほうが圧倒的におもしろかったです…。

敵の規模・危機レベルがヌルめの西部諸国×みんな仲良しPCズの、ホノボノ~感が好きです。

シリーズ頭から共通の目的があり、積極的に協力し合ってミッションを達成しようとする姿勢は

久しくSWリプレイから失われていたものがここにある…! って感じです(笑)

戦士のキーナは富士見のブログでイラストを見てからずっと気になっていたのですが、本書を読んでキャラクター・プレイヤー(←ホントにTRPG初心者さん。ノリのいい女性)ともにこれから応援したくなりましたv

 

『猫の手』のほうはねぇ…今後続きを買う気はしないわ。ごめんなさい。

巻末のオマケが内輪ネタすぎて同人誌みたい…とか、

どうもキャラの中に好きになれないのがいるとか

イラストのレベルが今までと比べてちょっと…(汗)とか、いろいろつまづいた点はあるんだけど、

ぶっちゃけ、清松みゆき文体が合わない、というか嫌いだ。

何でだろ、この人、バブリーズのころはこんなに上から目線じゃなかったのにな。いや、GMたるもの時には毅然とプレイヤーにダメ出ししたり、脱線しかけたゲームを進行して行く自信とかは絶対必要なんだけど…なんか、プレイヤーが何をやっても全部想定内の出来事で、淡々と作業的に「ハイ次、ハイ次」って設定した敵や罠をさばいてるだけ~っていうのが、鼻についてしまうのですね。

「世の中のすべてのSWプレイヤーは俺の手の内で踊っている」という(事実そうであっても)ニオイを文中のあちこちからプンプン漂わせてしまうのが、読み手の居心地の悪さを誘います。

  

もちろん、清松氏がリプレイだけでなく、SWというゲーム全体を愛していて、もっと布教しようという気持ちが誰より強いこと、そして実際に貢献していることはわかっています。

ワタシが今GMをやろうと思ってる人間で、この本のシナリオや設定パートを参考にしようと思って手にとったなら、もっと評価も違ったと思います。

ただストーリーの紡ぎ手としてはもう清松氏が育てた後発GM(秋田さんだけど)が、

書店で人からお金はらってもらう本としての完成度は、はるかに超えちゃってる気がする。

 

清松さん、そろそろ裏方に徹しちゃったほうがいいんじゃないかなあ。

 

…って書いてたら、Amazonの書評で同じような意見が。(笑)