ふと、とある小学校の同級生のことを思い出したので書いてみます。
(※本文とイラストは関係ありません)
彼女は「友達」と呼ぶにはちょっと抵抗のある相手だった。
少し打ち解けてくるとワタシの家に遊びに来たがった。
「部屋を見たい」「家族に会ってみたい」「家でどんなことしてるのか興味ある」とか。
ワタシは今でもあまり自宅に人を呼びたくない方だけど、その時はまだおとなしくて断れなかった。
彼女が家に来てしたことといえば
「お母さん、変わってるね」と批評したり(ソレ自体は否定できない)、
「こんなの女の子の部屋じゃない、きたない。
髪もとかさないのに何で髪の毛が落ちてるのか」とケチをつけて、掃除を始めた
(汚かったのは本当なので感謝すべきことなのかもしれないが・・・)。
彼女には他にも「いつも同じ服を着てる、たまにはスカートもはきなよ」
「もっとカラオケで歌えるようなヒット曲も聴いた方がいいよ」と指導されたり
興味のない恋愛相談をされたり、駄菓子の万引きにつきあわされたりしてた。
容姿は気にするだけあって可愛らしい人だったけど
どうも女子間での評価は「ウソをつく」「秘密を守れない」
「二股をかける」「人の彼氏を横取りする」など、
真偽はわからないが、そんな口さがない噂が絶えなかった。
(個人的には、みんな小学生なのに二股だの浮気だの大げさだ、
聴きかじった知識を得意になって使ってるだけじゃん、って当時から思ってた)
万引きと盗癖のことも同級生なら知ってたから、友人と言える人は少なかった、かもしれない。
ワタシはと言えば、ひたすら「ワタシは1人でいたい、好きなことしていたい、ほっといて欲しい」と
願うばかりで、彼女に優しく接する余裕はなかった。
彼女は私立の中学に行って、成人式や同窓会にも顔を見せなかったので、今どうしてるかはわからない。
ワタシのこと気に入らなかったら寄りつかなきゃいいのに。
友達になりたいとしても、おんなじに行動することは無理なのに。
そういうことする子の心の奥底には、何があるのか?
つい分析したり解釈したくなるけど、
専門の勉強をしたわけでもないのに、そゆことに手を出しちゃいけないね。
ただ、彼女といると気分がザワザワして、
いつもこちらを監視されてるようで、落ち着かなかった。
そんな「手ざわり」があったのは確かだった。
「かまってほしい」と「お世話してあげたい」は、ひとつの欲求の表裏なのかなー。。
何となく、彼女からはそれを教えられた気がする。