ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

「定本 コロコロ爆伝!!1977-2009『コロコロコミック』全史」おもしろいです

小学校低学年~中学年を「コロコロコミック」と共に過ごした人たちは絶対読むべき。

当時の紙面&付録画像もいっぱい。おもしろい! おススメ!

 

そういえば同人活動してる同ジャンルの友達や、専門学校の友達(どちらも同性)とは、ジャンプやガンガン系のマンガの話はしても、コロコロの話ってしたことなかったし、話題にのぼらないってことは読んでないんだろうなって思う・・・少なくともコロコロを毎月読んで、ホビー関係にも手を出してる女子というのはごく少数派だったはず。あ、「テレビマガジン」もか?

そういう点でコロコロというのは真に「男子のための雑誌」、それも性に目覚める前の(笑)ほんとのガキのためのバイブルだったのだよなー。

コロコロを読まなくなったころに、一緒にビックリマンシールやカードダスを集めてた近所の男の子たちと、なんとなく距離を置くようになっていったんだな。ワタシは卒業して他のマンガ雑誌に行かないで、「ファンロード」と「アニメディア」に行っちゃったのが間違いの始まりでしたけど(笑)

今はポケモンももちろんだし「デュエルマスターズ」と「ペンギンの問題」の情報はコロコロの独断場で、アニメ化→映画化されるくらい盛り上がってるんですよね(ちなみにどっちも玩具はタカラトミー)。

大人にまで名前が知られるようなホビーに関して、カリスマ的影響力を持ち続けてる雑誌なのです。ワタシが小学生のころから。

大人の目で見れば「狂ってる」としか形容できない特集記事。

とにかくギッチリ情報を詰め込んだ表紙レイアウト。

「超」「爆」「激」のつくアオリ文句。

リアル世界では何の効力もないけど持ってると何となくステータスがある、付録の「コロコロ少年団」団員手帳や認定証。なにもかもがなつかしい・・・

今見れば「熱すぎる・狂ってる」テンションなんだけど。

小学校低学年の子どものパワーにはちょうど釣り合っていたんですよ。これが普通。

学校に行って帰るだけの平凡な日常ですら、常にこのくらい全力で生きてたんだ、と思う。

退屈なんか知らなかったし、好きなことしかしてなかったから疲れを知らなかった。

「時間がたつのが早い」なんて嘆く暇もなかった、と思う。 

  

しかしインタビューに登場している漫画家さん、最近亡くなってしまった方がたくさんいて悲しい・・・;

玉井たけし先生(『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』)、徳田ザウルス先生(『ダッシュ!四駆郎』)・・・。 「えーこの人も!? 若すぎるよ!!」って人ばっかりだよー。

 

・・・実は読み物としていちばん惹きつけられるのは歴代編集長より何より、

ライバル誌代表のマシリトこと鳥嶋和彦氏のインタビューだったり。

「コロコロは小学館にしか作れない」

「ジャンプが勝負しなきゃいけないのはサンデーでもマガジンでもない、あれらは少年誌ではない。見るべきなのはコロコロだ」って言い切っています。

ジャンプ好きの人も、一読の価値ありです(笑)