ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

ケトルVOL.34 「特集:攻めてるEテレが大好き!」

昨秋に鑑賞した映画「この世界の片隅に」が口コミで評判を呼び、いつの間にか大変なヒット&ロングランの気配で びっくりしつつつも嬉しいです♪

 

そんな2017年最初の記事です。ゆるゆると、どうぞよろしくお願いします。

 

神社の参道

 

あまり身の回りの変化はない(相変わらずスマホでゲームばかりです)ので 読んだ本のことを書きます。

「ケトル」という雑誌で、NHK教育Eテレの特集(特集タイトル:「攻めてるEテレが大好き!」)をしていたので購入しました。

 

ケトルVOL.34

 

チャンネル開設から59年の歴史を追いかけた資料もあり、過去そして現在に番組作りに関わった方々へのインタビューあり。

(レジェンドオブ教育、とでも呼べそうな方々...のっぽさん、わくわくさん、「きょうの料理」の後藤アナ、谷川俊太郎さん、等のお話しも載っています)日ごろ、親子でEテレを楽しむ者として、興味深い話ばかりでした。

「昔話法廷」「バリバラ」「ねぽりんぱぽりん」それと今お気に入りのアニメ「クラシカロイド」等、最近のカッティングエッジ番組のキャストコメント&記事もありました。

「ねぽりんぱぽりん」は恥ずかしながら時間帯の関係もあり存じ上げなかったのですが、とんがった企画だったんですね...。

またEテレの本当のトップ、熊埜御堂(すごいお名前)編集長の「実は視聴率はすごく気にしている」「スポンサーがいないNHKだからこそタブーを外せる時がある」という話も大変興味深くて。

この間見た、人形劇「がんこちゃん」の20周年スペシャル版「エピソード0~ざわざわ森とさばくのひみつ~」もなかなかに衝撃的な内容だったと...ネタバレがあれなので言えないけど

考えちゃって眠れない子どもがいそうです。がんこちゃんが見る世界と、あえて描かれない情報のバランスが絶妙すぎて。「こ、この世界こんなに深かったの...!?」と。道徳教育の域を飛び越えすぎていて。私がもし小学生のときにこれ観てたら絶対眠れなくなってると思います。

でも良かったら観てください。公式サイトで配信してます

 

そんな「攻めてる」Eテレですが やっぱりおもしろいなあと感じられるのは 実は私が子持ちになったころ、NHK教育が「Eテレ」を称するようになったからなんだなと思います。

「大人から子どもへ」「教師から生徒へ」「識者から無学者へ」の、ある種の「上下関係」間でなされる「学び」「教育」から、

「どんな人でも、誰もがまだまだ学び知ることができる、こんなにも知らないことが溢れている」という、なんというか「別世界を開示する」ような役割へシフトしてきたように思います。

そして「新しいことを知るのは楽しい!」という「笑い」「共感」とかと並ぶ、人にとって「快」をもたらすような仕組みを 最近のEテレの番組を作っている方々は、知っているような。脳から楽しい汁が出るようなツボを押さえてくれるような。そんな感想を持った特集でした。

 

あと、こちらの2冊も最近読んだ中でとても心揺さぶられるような感じがして楽しい読書をしたので、後ほど感想を書けたらと思います。

 

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