ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

お片づけして出てきたもの。

ミケコさん

実家のほうの大掃除に行って、子どものころ~学生時までの趣味のものを掘り出して

処分するものは処分したり、とって置くものは自宅に持ち帰ったりして、一間の押入れくらいのスペースを空けてきました。

スクリーントーンやアナログ原稿時代の同人原稿がドサッと出てきました。原稿用紙は重いよ!

原稿に特に思い入れはないので、すべてゴミ袋へ。

その後は本やCDなどがいろいろまだ残っていました。

従兄(オタクの師匠みたいな人)からコレおもしろいよって押し付けられた「しあわせのかたち」が! 今からでも返そうか...

しあわせのかたち

8センチシングルざくざく

シングル

いちばんたくさんあるのは やはりCHAGEASKA。 もうお店では売られていない つらい(つらい)

CHAGE&ASKA

また、自作のうすい本以外に 買わせていただいた同人誌やグッズ、ペーパーなども沢山ありました。ほとんどが20年以上前のデータとは言え住所なども載っているため、個人情報保護の観点から実家の畑にて焼却・埋処分とさせていただきました。

ワタシ個人としては懐かしく取っておきたい物もありましたが、作者様にとっては消したい過去になっているものが多そうなので...供養供養。です。

受験前後くらいに描いていたものは(二次創作でもオリジナルでも)陰鬱な、救いようのないものが多くて。

じっくり丁寧に描かれているけれど 表現されてるのが、ギョッとするものが多いです。よくそんな暗いものを長い時間、直視できましたね...。

例えば(それこそ、図らずもタイムリーですが)薬物による幻覚や妄想、心の病によって見える世界などに甘く酔っている様な、憧れを抱いているような傾向がありました。

また口にするのが憚られるような、差別的だったり 家族や社会をぶち壊したいようなエネルギーがドロドロ渦巻まいているような文章も いろいろ書いていました。

今のワタシからすると 日の当たる「常識」の側というか、まるで自分が書いたのに娘を見る親の視点で 当時の作品を観てしまって、懐かしさより「怖い! なんでこんな世界に憧れるの!」って思っちゃいました。

「この絵を残しておいて何か私が事件を起こしたら、ワイドショー的なヤジウマメディアに『犯人は若い頃、こんな世界に親しんでいた』ってあることないこと分析されそうだ!」と思いました。燃やしました...

今の視点から見れば ひと言で言えば「痛い」「黒歴史」になってしまうんだけれど。

「知らないから平気で描けた」ものが たくさんあったんだなぁ、と思います。今は、「その世界に入りこむことは決して救いでもないし、楽でもなんでもないんだよ」って、少しは知っているから興味本位では描けないです。

それは「ないことにはできない」自分の一部としてずっと生きていくのは違いないけど、そこまで「見て見て!」って わざわざ表に出してもあまり得られるものはないように思います。なぜって 「別にワタシだけが 特別に暗いわけでも病んでいる訳でもない、だいたいの人にそういう面はある」から。

「『特別変わった人間』という自意識や、それをウリにすることは、人との関係に差しさわりをもたらすことがある」と 今は経験して、知っているからです。

そして薬物・肉親間の様々な虐待や暴力・心の病気、現在現実にたくさんの人が悩んで苦しんでいるものを創作の題材にするなら、それなりの勉強と理解をして、覚悟を持って。そこに耽溺することを賛美するような気持ちで、取り組む分野ではない...と思います(特に今はそういう思いが強いです)。

うーん なんだか真面目になってしまった。

まあ単純に あんなに手元に置いて飾ったり読んだり聴いたりしていたものを 未練なくバサバサと捨てられる自分に、驚きました。

たぶん「味わいつくした」のだろうなあ。今好きなものも いつかはこんなふうに、黒歴史みたいになっちゃうのかな。

先のことはわからないし せいぜい、今持っているものに何か価値があるのは ワタシが生きていてそれらを覚えている間の ほんの短い間だけれど...。