ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

観た映画いろいろ。

超高速!参勤交代リターンズ」観に行きました。テレビで放映された「超高速!参勤交代」がすごくおもしろくて、ツボを押される話だったので。

ボルトポーズ

(以下、内容バレです)

「幕府の悪い人の企みで、超高速で参勤交代しないと、お家取り潰しになっちゃう貧乏藩がめげずに頑張る」

という簡単に要約できるお話なのですが その珍道中に笑いっぱなしでした。好きな俳優さんもたくさん。

凸凹チームが能力を発揮して、然るべき所で・然るべき役割を果たして ミッションを達成する、「七人の○○」的な、「スキルの機能美」映画で、私ホントそういうの大好きなんだよなぁ。

CMの構成だととにかくドタバタなコメディに観えるのですが、戦うシーンがとてもかっこいいです!! 

テレビの実況でも「あんなしっかり殺陣がある映画だなんてきいてなくて、戸惑った」って意見多数で笑った。

ドラマのチャンバラ(じたいが少ないけど)ではこのごろ無いくらい、派手に斬ります。血しぶき舞います。発破とワイヤーアクションあり、CGっぽさはひかえめで。

剣豪キャラクターがいっぱいいて、それぞれ構えも刀筋も全然違うのは、こだわって描写しているんだなぁ・・・と思いました。剣術に詳しい人の視点で、それぞれの流派について解説してほしいです。

そっとこめられた、東北に暮らす人々への応援メッセージもありつつ。ホッコリ&スッキリする、安心の勧善懲悪時代劇でした~。

その後別の日ですが DVDを借りてきて コチラも気になってたけど劇場で観そびれた「清須会議」を観ました。

本能寺の変の後、信長の後継者決めと家臣の勢力配分をめぐって開かれた、清須会議

歴戦の重鎮・柴田勝家と、成り上がってきた人たらしの天才・羽柴秀吉が会議で対決する模様を中心に いろんな立場のいろんな有名な人たちが各々の思惑で動き回り、ドタバタあれこれ巻き起こるお話です。

みんなの立ち居振る舞いがおもしろくって、コメディではあるけれど、「しょうがないよな~」と苦笑いさせられるような、悲しいけれど笑うしかない、ようなそういう笑い。

劇中、いちばんの「いいひと」として描かれる柴田勝家がね・・・。うん。この後の勝家(と、お市)の行く末を、観る者は知っているわけですから、おかしいけど、かわいくてかわいそうでたまらんのです。

戦乱の世が終わりに差し掛かり、討ち死にし損ねた不器用な男ども(代表:勝家)と、めっちゃしたたかな女たちの戦いだったんじゃないでしょうか...この映画の裏テーマは。

清須にいる女性たちは 戦乱の為にたくさんの大切なものを失って、失いすぎてしまって。会議には直接参加することはできないけれど、愚かな男たちが作った世界に、少しでも復讐を果たそうと生きる執念が(ちらりとのぞかせるだけなんですけど)鬼気迫るものがありました。

大幅に脚色を加えつつ清須会議じたいの経緯、前後の顛末は史料に忠実なので「ああこのセリフ、このシーンが この会議の後の出来事にこう繋がって行くのね・・・」とわかるので 覆せない運命の重さを感じます。

そんな割と重めなテーマを 良いバランスで中和するのが大泉さん演じる羽柴秀吉のノリなんですよねw

城下入場や下働きの者に酒を振舞って踊るシーンなんか、某藩士には 「清須のみなさーん! ご存知でしょう!!木下藤吉郎でぇーございまーーーす!! 」 にしか見えませんもん・・・。(もちろんそれは策士秀吉の、人心をつかむ作戦なのですが)

底抜けに明るくて可愛いお寧、かっこいい担当の織田三十郎(信長より信長らしい風貌。もう何もかもを諦観してる、超然とした存在)、

前田利家(いちばん冷静。秀吉の腹の内もよく知り、状況に流されない役どころ)や、

黒田官兵衛寺島進さんにピッタリの強面で寡黙な影の立役者。吹き矢スナイパーというチートw)も、好きです。

そしてエンドロールの「さまざまな声:山寺宏一」に 「・・・・出てた!?!?」 となるオチ。

まとまりませんが、きっと「真田丸」を楽しくご覧になってる方は 楽しいと思いました!