ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

二次創作に、個人的なメッセージをこめることについて。

いまアタマの中に流れてる電波ソング

運の悪いヒポポタマス

映画のネタバレをしたら、わりと怒られますが(まだ観に行ってないけどワタシは気にしないです、大丈夫です)自分が出した同人誌の細かいネタバレをしても大半の方には通じないし怒る人もいないと思うので、ウザくて長いですが個人的防備録として書かせていただきます。

今回コミケで出した新刊は 「ジャンル」を聞かれれば「TFA」の本で、いわゆるパロディ、二次創作です。

なのですが、この中に収録したストーリーまんがには 今、個人的に気になっていることを入れました。

TFともその他の趣味ともちょっと離れたことについて、テーマというか、そんな大袈裟ではないけれど お話の中に織り込みました。

またフリートークでも補足的に触れています。

むかーしむかし、ワタシが高校生の頃、初めてコミケに行って触れた同人誌、ファンになった作家さんの作風と言うのが

ある好きなジャンルの二次創作ではあったのですが、当時の時事・世相について、また作家さんの活動の中で生まれた問題意識を、真剣に、正面から投影したものでした。とてもシリアスでハラハラする展開がありつつ

でもラストには救いがあるような。そんなストーリーの同人誌をいくつか発行しておられました。

手元には残っていませんが、あのページ数では測れない中身の濃さや、読み終わった後のジンワリと残る感動は忘れられません。今でも繰り返し読めると思います。

あの作家さんに出会えてよかった。同じジャンルが好きで良かった と心から思いました(当時感想のお手紙も出しました。 ←アナログ)。

「そんな内容ならオリジナルでやれ」という向きもあるでしょうが、

少なくともワタシはその方の本を手にとって楽しかった、知らない世界を知ることができて良かった! と思います。

今も憧れですし、影響を受けています。

オリジナルで描いたら素通りされてしまうかもしれない シリアスなことを あえてパロディで、好きなキャラクターや世界に仮託して描くということ。

それは、いわゆるカップリング妄想などよりも さらに少数派でしょうし、

シュミのエリアに、政治的な話や作者の思想信条を持ち込まれることを嫌う人にとっては、「地雷」と呼ばれるものかもしれません。

でも「今、ワタシはこれが描きたい!!」という情熱を ありったけぶつける、という点では同じなんじゃないかと思います。

そして「その思いが読んだ人すべてに、伝わるわけじゃない」ということも、「だからといって筆を折ることはしない。伝えようとすることはあきらめない」ということも。

違うようで 似通っているところがあります。

 

表現する って、そんな実験の繰り返しのようなものかなあ・・・。

願わくは、どなたかひとりでも良いので、

しばらく月日を置いてひっぱり出してきて繰り返し読んでもらえるような、

何か良い意味で、すぐには飲み込めない「引っかかり」がある、クセのあるマンガを描いていきたいです。いや、描けるようになりたいです。

コミケデビューしたころに出会った、あの作家さんみたいに。

長文失礼しました。