ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

選挙、どうでもいいなら、困っているがわの立場で投票する

衆議院選挙(+最高裁裁判官審査)ですね。先日期日前投票に行きました。その後も演説動画や政見放送見て楽しんでます。いつも選挙たのしいし好きだけど今回とくに楽しいよ、争点いっぱいあって。

 

夫には選挙期間関係なく政治の話をしてます。「わたしの立場はこうで、こうなったらいいなと思う。」というのを。食卓の脇にあるラジオ(いつもNHK)でニュースを聴きながら。うるさいので聞き流されてるだろうと思ってたけど。

いつものようにニュースを流していた(←女性の自殺件数が2年続けて大幅に増えたという件だったと思います)とき 夫からポソッと

「俺にはいろんな社会の問題が、気にならなくて見えてないだけなんだろうな...」

という言葉が出て。

そうそうそういうことなんだよ~(完全に右から左に流してたんじゃなかったんだ...)! って思わず言っちゃいました。

 

以前書いたのですが 夫は 「今がいちばんいい」「現状維持したい」 と言う人です。子どもの頃は貧しくて親も自分もたいへんだった、それに比べたら経済的に逼迫することはなく、とりあえず仕事を続けられ子どもたちにもめぐまれ、何も望まない。幸せだよと言います。そう言っても、ここまで来るのに彼自身の努力があったのです。すごく欲がない、いい人だな~、と思います。

私は真逆の、決して今のままなんて続かないし続けたいとも思わないね、つまんないから。というやつなのですが、よくこの2人が破綻せずやってますね…不思議と。

 

nekoana.hatenablog.com

 

でも私もそういう夫と暮らしを共にしてるわけだから環境としては「今すぐ困っていない、恵まれてる」がわです。

たまたま生まれが女だったために、結婚出産育児家事…を経験していく過程でうっすらジワジワ積もる負担について思うことはありましたが。(それは過去の記事でさんざん愚痴ってるから略)

 

最近興味を持った分野の本に

 

『「気にしないままでいられること」「興味がないと言えること」

それじたいがあなたがマジョリティでいることの証左で、特権です。』 

 

ということがいくつもの、違う著者が書いたものにわたって、繰り返し訴えられていました。

とても印象に残り、これこそが肝心なことではないかと思いました。

こうした意見を本として著したり、広く知ってほしいと活動してる方々は

「あなたとはまったく違う人たちの暮らし、人生を想像して下さい。

その人たちは、想像上の存在ではなく現実にいて、同じ空の下、同じ国に生きて、暮らしているのです。」

と、訴えてると思いました。

 

私の「あたりまえ」

- 一緒に暮らしたい人と結婚できること、欲しいものを選んで買えること、

住む・寝る所があること、病気になったら休めること、

行きたいところへ安全に出かけられること、

表現したいことを書いたり言ったりできること。

 

「できてる」から今のままでいいや、って人が、名も顔も知らないけど必ずいる「できない」人の苦しさ、ままならなさを思い、その人たちのがわになって「自分と同じ良いものがその人たちにもあるのが当たり前になればいいな」と、思えないでしょうか。

これらの権利は、持っていない人に拡がったからと言って、持ってる人が奪われるようなことはないものです。

それを考えて 「できるようにします、そういう政治を目指します」という人に投票するのは、簡単なことじゃないでしょうか。

選んだ候補が落選し政党の勢力図も政権も変わらなくても、現状でいいやっていう人たちは、かまわないわけで。(ただこの先将来にわたって同じような状態、平和が保たれてるかというのはとても疑問ですけど...)

自分はどうでもいいけど、困っている人たち、解決したい問題があるけど自力では難しい人の、ちからになるように票を使ってみるのも、投票するひとつの動機だと私は思います。

 

一例として。こちらは、日本で同性婚法制化(私も実現してほしいと願ってます)を目指す団体によるサイトです。

meter.marriageforall.jp

お住いの地域の候補者の、同性婚法制化に賛成/反対、以外にも公式サイトへのリンクもありますので、今からでも名前と所属政党、その他の政策方針をチェックできるようになってます、便利です。

同団体のチャリティーグッズの服が良いデザインだったので購入しました。いくらチャリティーと言われてもいらないものに絶対お金出したくないってやつなんだけど、これは良い買い物でした。

売上から、↑の「マリフォー国会メーター」のようなサイトの運営費、情報発信・イベント等の活動費に充てられるとのことです。

jammin.co.jp

jammin.co.jp

 (11/17まで)

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さりげなくかわいい あったかい…

同性同士が男女と同じ結婚の権利を得ることが出来たら、関係ないと思ってる人にとっても、身近な世界が、景色が変わるでしょ。「おもしろい」でしょ? そしてその「おもしろい」が薄れて行くころには「あたりまえ」のことになってる、それが見たい。そういう不純な動機です。

(ゆくゆくは婚姻の特別性・特権性が、解体された社会が見たくて、これはそのとっかかりだという個人的な欲望があります。男と女が一緒に生きていくのに逆に「夫婦」という縛りがなくてもいいのにさ~! と思ってるので)

 

私が投票の際に特に気にしたのは上記ですが 皆さんがご自分の気になるワンイシューでもいいので、注目して投じればいいのではと思います。

 

それでは明日まで(10/31) 忘れずに~。

 

nekoana.hatenablog.com

 

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