陶磁器(やきもの)擬人化コメディ漫画、『やきもんロワイヤル』 を読みました。この漫画を知ったキッカケは、『CASABRUTUS』のtwitterで触れられていて、監修の橋本麻里氏と作者の竹谷先生の対談記事を読み、おもしろそうだな~と思ったからです♪ 10月に第1巻が出たばかりです。
一話ためし読みはこちら↓
(以下、ストーリーには触れないけどキャラ設定のネタバレあり)
彼ら「やきもん」は「焼物霊」と書いて、それぞれの産地の焼き物の特色や歴史を宿した精霊のような存在(刀剣男士が 「刀の来歴や物語からかたちづくられた神」 という設定に近いですね)で、それぞれの焼物にすがたを変える能力があったりします。性別も出会う人により違って見えるとのこと。
擬人化コンテンツ、好きだけれど何でもOK!というわけではないです。自分でもツボがわからないけど。こちらの擬人化設定はストライクだったみたいです。
モノ擬人化で大事なことだと思うのですが、やきもんが持ち主で造物主としての人全般に対して純粋にしたわしく、愛して欲しい!愛したい! という気持ちを持っているのが好きです。ストレートに裸の付き合いを求めてくる備前から、染まりすぎてる九谷、繊細すぎて素直じゃない伊万里までいろいろだけど、ヒトが大好き。「忘れ去られて消えて行った者たちもたくさんいる」という話、そうだよね...切ないなあ...
やきもんのキャラクターで好きなのは美濃さん、実物のうつわで好きなのは波佐見焼です。美濃さんは茶陶としての歴史から美味しいお茶を煎れてくれるので、焼物博物館のご近所のマダムたちと仲良し。美形なのに天然ボケはげしいですが、さまざまな性格の、色々な同地域の焼物に分裂することも出来ます(子どもになっちゃうけど)
1巻末で登場する主要4やきもんたちの本気モードの正装? がとてもかっこよく それぞれのキャラにピッタリで。美濃さんはもちろん、へうげた武将風です。
それと、博物館のみんなで有田を訪れたときに名所を回るのですが その中に出てきた「陶山神社」、写真で見たら有田焼で出来た鳥居...なんて美しい鳥居なんだ...また行ってみたい場所が増えました。
焼きものが好きな方には勉強になるし、かわいい楽しい擬人化が好きな方にも、おすすめです。
昨年、親子陶芸教室に行った時の記事↓