福岡~北九州の旅、3日目は 小倉城→小倉祇園八坂神社に行きました。
今年3月に内部の改装を終え、リニューアルオープンした小倉城。
「お城の保存のしかた」というのは、それぞれの地域・場所によって全然違うものですが(名古屋城の復元改築はいまだに揉めておりますな…)ニュー小倉城、もう思いっきり「地域のランドマーク」+「観光客に楽しんでもらう」に振り切っています。
外は城、中は歴史テーマパーク! です。
こんなん、子どもは絶対楽しいやんけ(他にも籠に揺られてみたり、巌流島で宮本武蔵と対決する写真が撮れたり)。
城と小倉の街の歴史を紹介する短編ドラマもずっと上映されてるのですが、このナレーションが草刈正雄さん、細川忠興公を演じるのが、アニソン歌手としても高名な ささきいさおさんでした。どちらもちょうかっこいい。ファンの方にオススメしたい!
ところで草刈さんが小倉出身って皆さん知ってましたか? どうしても信州上田の...表裏比興の者...っていうイメージですよねw 観光大使って兼務できるんですね...。私にとっての小倉出身の有名人と言えば、CHAGE兄ィですね~。
そして、そのCHAGE兄ィも ずっと太鼓叩いてたよ~! と言う、小倉祇園祭で有名な、祇園八坂神社です。小倉城から見下ろせるすぐそばにありました。
境内も広々として美しいですが、圧巻は楼門。
関ヶ原での戦功で、徳川家から豊前国を与えられた細川忠興公(のち肥後熊本へ移封、領主は小笠原氏へ)が 豊前入りに際して京の八坂社とその祭り・祇園祭の祭礼文化を輸出といいますか、持ち込んだわけですが すっかり地元に根付いてるんだな~、愛されてるんだな~というのが、伝わってくるお社でした。
小倉の駅周辺や北九州空港、松本零士キャラがいっぱいいて、記念館やグッズもあるんですが あまり思い入れのある作品がなくて... ゴメンナサイ。やっぱり城と歴史が好きです...。乗せてくれたタクシーの運転手さんが「姫路城や熊本城に比べたら、あんな城オモチャでしょう?」と自虐してたんですが、わざわざそこを目当てに来ている私たちに、そんなこと言わないでよ...と思ったりしました。見慣れているからそうなのかもしれないけど。もったいないですよ。
あと子どもを連れて絶対行けないような、いかがわしい夜のスポットも 小倉には多い...んだろうなと...。ちょっとのぞいてみたところ。地元の方がよくネタなのかマジなのかわからない感じで言う、治安の悪いエリアなのかもしれませんが。角打ちで飲んでませんし! やっぱりこちらも、改めて来たいですね!
この後はアーケードを歩いて小倉駅に戻り、北九州空港から帰路に着きました。
とても短く感じた2泊3日でした。再訪したいところ、時間の都合で行けなかったので行きたいところ(黒田家所縁の地!)まだまだたくさんあります。
やっぱり私の故郷から、訪れて感じるのは「『関東が日本の中心でござい』みたいな顔し始めたのなんて たかだか300年くらい前なんだもんな...」ということ。
博多も北九州も「目の前に世界につながる大陸があり、文明の進んだ異国がある。この海を越えて人と文化が行き交うのだ」という意識、「確かにここが、新しいものの入り口であった」という記憶が 古代からずっと土地にしみこんでるんだと思います。
福岡の人の郷土愛のかたちも「まあいろいろあるけど、いちばん暮しやすいのはここ!」「どうだ、いい所だろう!」という自信と自負、すごく感じるものがありました。(特に食事とかご飯とかお酒!)(東京で外食しようとすると「うわっ...高...!?」と思うのがしばらくやめられなくなりそうでやばいです)
あの、公立の博物館が どんどん来館者の意見を取り入れて「おもしろがってくれるならやりましょう!」っていう、サービス精神からしてちょっとすごいなって。「褒められると伸びる子」の自治体バージョンみたいな...。ノリが良いですよね。小倉城も「楽しんでってね!」を優先したリニューアルでしたし。
旅の間、お世話になった&案内して下さった方々、ありがとうございました!!