ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

『マンガで読む 新研究 織田信長』 読みました。

 ずっと読みたいと思ってた 最新研究に基づいた信長の漫画、『マンガで読む 新研究 織田信長』を読みました。

マンガで読む 新研究 織田信長

マンガで読む 新研究 織田信長

 

 「天下布武」にこめられた本来の意図。決して将軍を傀儡扱いしたのではなかったこと、など。

信長公、史実として とにかくマジメ、かつ合理的な思考の持ち主だったのだな!! というのを再確認しました。

「筋の通ったことをしているのだから、皆従ってくれるはず」「足利将軍家を支え、秩序ある幕臣体制を維持することが、自分の使命」と、確信してるんだけど。

他の人間(←とくに、自らが養うべき郎党を持っている武家たち。光秀もしかり…)って 信長ほどに「理」でうごくわけではない(自分と同じような、ビジョンがあるわけではない)んですよね。

相次ぐ家臣、そして協調していくはずだった当の将軍・義昭の離反には、「どうして?!」って本気で戸惑ったでしょうね…。マジメであるがゆえに想像できなかった。甘さといえば甘さ。

でも後を継ぐ秀吉が信長に学び「惣無事」等の、中央集権体制を引き続き使ったので、(結局秀吉も幕府を開かず、長く政権を維持できずもう一度争いが起きるので、彼もまた過渡期の権力だったと後世の者にはわかるわけですが)そのパイオニア的功績は 研究が進んでも減じることはない、と感じました。この辺の研究内容を反映した信長が、来年の大河ドラマ麒麟がくる』に登場するのかな~と楽しみになりました。

作画もスッキリとかっこよく読みやすいです。ちょこちょこ登場する「従来型・世間に流布する『魔王・信長』像」が、この本においてはすごく誇張された姿に映るのが、おもしろい。

他のシリーズも読んでみたいと思います!

 

マンガで読む戦国の徳川武将列伝

マンガで読む戦国の徳川武将列伝