ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

『まむし三代記』 読みました。

個人的に この夏の課題図書だったもの。

日本歴史時代作家協会賞、受賞おめでとうございます!

 

まむし三代記

まむし三代記

  • 作者:木下 昌輝
  • 発売日: 2020/02/07
  • メディア: 単行本
 

法蓮房(長井新左衛門)、斎藤道三斎藤義龍、 の三代の 「国盗りミステリー」です。

長良川の戦で道三を討ったとされる小牧源太が創作色の強い人物として登場し、齊藤家三代に供をする役割を担います。

源太は法連房・道三の父子両方から「もし自分が魔道に堕ちたら斬って欲しい」という願いを受けて仕えていました。はたして道三は魔道に堕ち狂気に取付かれたから 息子と戦い、死んだのでしょうか...??

続きを読む

やるせない気持ちをきいてください

やっと梅雨が明けました。ワー夏が来たゾー!! という この天気はいいな! 待ってました!
育ててるアサガオも、梅雨中は虫に葉を食われて無惨なことになってたけど、元気になってきた!
夏休み子ども科学電話相談NHKラジオ)が始まったのに、学校は夏休みではないというのは不思議な気分だけど。

f:id:nekoana:20200722062827j:plain

夏詣 神社の風鈴

ところで、ちょっと聞いてください。

日曜日、ホントは娘のピアノの発表会の日でした。
ところが前々日になって 先生から連絡があり 何度も協議を重ねてきたがコロナウイルスの感染の猛威がぶり返していることもあって、開催を9月中に延期するということでした。
(もともと7月に予定されていた会だったので、再々度の延期です)
頑張ってきた娘、そら泣いてしまいますわ。

 

発表会用のドレスはいつもレンタルしているのですが もう家に届いており...;
このまま返す? ときいたら、娘は着る!! というので 家で着用して写真を撮り、家のピアノで演奏しているところを動画におさめて返すことにしました。お金はかかってしまったけど ちゃんと着たから いいかな...。
今の状況だと、次回もどうなるかわからない。そしたらいよいよ、中止になってしまうのではないかなあ。

『いだてん噺』 読みました。

昨年の大河ドラマいだてん~東京オリムピック噺~』 の放送時、リアルタイムでWeb連載されていたレビューが書籍化されたので、さっそく読みました。

いだてん噺

いだてん噺

  • 作者:細馬宏通
  • 発売日: 2020/07/23
  • メディア: 単行本
 

まず前提として、視聴完走済みの方を対象に、ディープに考察を深めたい向きへの内容です。

 

続きを読む

『西の魔女が死んだ』読みました。

 平成になってから書かれた小説だったのか。ずっと昔からどこの図書館にもあったような、永遠のスタンダードのような気がしていました。(読んでなかったけど)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

 

 

「もっと早く(主人公と同じ年ごろに)読みたかった」という思いと、「今この(主人公と同じ年の子どもがいる)私が読んでよかった、読むべき物語だった」という二つの思いが交錯しました。

「今読んでよかった」 と思ったことの主な理由は、まいにはまだく想像できなかった、取り巻くひとびとの、それぞれの物語に思いを馳せることができたから。

まいにとっては汚らわしい隣人の男・ゲンジの抱える背景や (まいにとってはあんなに立派で大好きな)おばあちゃんとの葛藤を抱えて家を離れ 違う生き方を選んだ若きママの半生など。

たぶんそれらは これからまいが成長していった時、気づいたり対決したりする またべつの物語になるんだ と思ったりしました。

どちらにしても生きているうちに出会えてよかった本。

 

「魔女になる」修行は 「ひとがひとになる」修行。