ドアの猫穴

日々思うこと・感想文・気軽に出来るボランティア情報とか書きます。

この春、記録はあるが記憶がない時間を生きてきた。

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ナニワイバラの花 好きだなぁ

新型コロナウイルス感染症による 「感染当事者ではない人間が、どんな影響を受けているか」について 膝を打ちたくなる記事に出会いました。

 

note.com

 時間意識の変容は、まず記憶の混乱として生じた。コロナ以前の記憶との距離感がつかめない。さまざまな記憶が、はるか遠くに感じられる。コロナ以降の時系列も曖昧だ。ダイアモンドプリンセス? アベノマスク? 志村けん逝去? つい最近だった気もするが、何もかもはるか昔のことのような気もする。いったい3月に、4月に、自分は何をしていただろうか。スケジューラを確認すれば「何をしたか」の記憶はある。まだ認知症の気はなさそうだ。しかし出来事の前後関係や距離感、いわば記憶のパースペクティブがどうもおかしい。フワフワして手応えがなく、のっぺりとして立体感がない。サイクルはあるがリズムがない。こんなおぞましい感覚は、いまだかつて経験がない。

 

「不要不急」を無くしたら、出来ることをしぼり、シンプルミニマルな精神生活が出来るか? と思ったら 生活丸ごと まるで砂みたいに頭の中から零れ落ちていって 「この2ヶ月、時間の感覚も無ければ、ハッキリした記憶もない...」という虚しさがある。わかる。

ひたすらにうすく、ノッペリと、日々が引き伸ばされていく感じ。おうち時間を充実させよう! という情報や提案も、むなしい抵抗に感じてしまう。

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STAY HOME 十兵衛

大河ドラマ麒麟がくる』 美濃編まで本放送が終了しました。いやぁ~おもしろかった...

日本戦国時代を舞台にしたシェイクスピア悲劇でもあり、洋画好きな方にとっては、SWのスカイウォーカー一族を髣髴とさせるような、美濃の成り上がり守護代・齊藤家の、親と子の葛藤の物語でした。

 

とにかく斎藤利政(道三)がふるえるほどかっこよくて! 本木さんの代表的ハマり役になったのは間違いない!! 息子・高政を演じる伊藤英明さんの 斃れる道三を前にしての 「瞳いっぱいに涙を溜めて、決してこぼさない」 表情も、大好きになりました。

 

https://twitter.com/nhk_kirin/status/1260404573509844992?s=20

https://twitter.com/nhk_kirin/status/1260404573509844992?s=20

 

壮絶な世代交代を迎えなくてはならなかった齊藤家とは対照的な、明智家の人々のあたたかいやりとりに 救われる想いでした。

 

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家臣の藤田伝吾...。半農の地侍であるがゆえに、落ち延びていく光秀に供をすることができないという あの時代の身分のあり方にも触れていてとても納得しました。悲しかったけど!

旅に出てくださりませ」という言葉に 観ている私も、彼らとの再会を強く待ち望む気持ちになりました。

 

しかし本編とは関係ない所で こんなに非常に心配な材料が多い大河ドラマ、今までありましたか...。昨年の『いだてん』もまあたいがいでしたが、さらにいろいろと...。明智光秀の苦労人属性を象徴しているような時勢になってきました。

6月で放送はいったん中断となりますが、これ以上の放送回数削減なく、たとえ越年してもスタッフの方々が目指すものをやり切って完結して欲しいです!

 

そんなわけでこれも娘に頼まれて描いていた 『麒麟がくる』 明智十兵衛光秀です

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STAY HOME 政宗

ずっと家にいる子どもに、何かぬりえ用に絵を描いてくれ、と言われたので

娘が好きな武将ということで 重野なおき先生バージョンの伊達政宗を描きました。

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原画とコピー

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娘が塗りました

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わたしも塗ってみました(伊達武将隊カラー)

千葉県はまだまだ 在宅期間がつづきます。

NHKのラジオ番組のこと。

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今、ストリーミングで NHKラジオの番組をいろいろ物色(?)するのが好きです。

ラジオは寝ながら、家事をしながら、散歩しながら、「ながら聴き」に適してるのがよいなあと思います。目を閉じていてもいいので、目を休ませることが出来て助かります。

前から聴いている 『子ども科学電話相談』の他には 『カルチャーラジオ 歴史再発見』や『宗教の時間』 を、主に聴いています。

 

最近では 『宗教の時間』で、宗教者(仏教とキリスト教)の視点から新型コロナウイルス、歴史の中の疫病禍、宗教にもたらしたもの(メメント・モリなど)・宗教が出来ること、…について語り合った番組がおもしろく、興味深かったです。

www4.nhk.or.jp

『歴史再発見』は4月から 『麒麟がくる』 考証担当の小和田哲男先生による講義シリーズ 『明智光秀の実像に迫る』 が始まっています。ドラマを補うのに最適!

nhk.jp

『カルチャーラジオ』 は、他にも興味があるテーマのときに繰り返し聴いたりしてます。

どれも聞き逃しても 1、2ヶ月程度は配信されていますので、お暇なときにいかかでしょう...

ひきこもるのが苦手だったことを思い出す。

らくがき 『信長の忍び』 蜂須賀小六どの。

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1年前の今ごろ何をしてたんだろう、とブログを見てみると よく出かけていたみたいです。

娘と動物園でパンダを見たり、他にも上野公園内に数多くある寺社に参拝したり。もちろん、お花見も。

 

nekoana.hatenablog.com

オタクというと「インドア」というイメージがつきものですが 自分はいつのころからか 家にこもるのが必ずしも落ち着かないようになっていました。

やはり、立場上 ふつうの休日でも 家にいると「休み」「プライベート」とは感じません。逆にタスクが常に山積みになっている場所、と感じてしまいます。今は子どもたちがずっと在宅なので、さらに...。

 

知らない人ばかりの、人ごみにわざわざ紛れに行くのが好きです。農村育ちですし、人疲れをしないわけではありませんが 「誰も私を知らない人ごみ」に、心が安らぎます。

豊かな自然の中も好きだけど、自由な拘束のない時間がとれたら まず電車に乗り、東京の適当に混んだ神社・お寺、旧跡、博物館、美術館に足が向きます。

壊してはつくり、変化し続ける街の中で 意図して保存したもの・運よく残ったものなど 「時間が止まった」ような、古いものが遺されているのを見ると嬉しくなります。

モノを書くことや、アニメや映画など映像をじっと見続ける娯楽は さいきんは集中力が続きません。目を使わなくていいラジオは、よく聴くようになりました。

ラジオアプリで好きな番組を繰り返し聴きながら、ブラブラ歩き、地元にないランドマークや建物を眺めながら、目に留まった風景を撮ったり 古書を立ち読みしたり 雑貨や画材店を見たり喫茶店に入ったりして。

何も作り出さず、何も益のない、経済もあんまり回さない。

そんな時間が好きです。

 

それが出来ない、いま、この社会の状況は とても苦しい。気が滅入ります。

 

私だけではない、と言い聞かせるだけです。自由に出歩けるようになったら、私は早く、雑踏に紛れに行きたい。

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